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「協働コラム」では、協働のまちづくりコーディネーターが、取材活動などを通じて、協働の取り組みに対して感じたこと・考えていることについてコラムで紹介します。なお、内容は執筆当時のものです。
幼稚園でのふれあい体験
「地域の子どもたちに、もっと生き物の魅力を伝えたい」――そんな思いを胸に、八街市で爬虫類専門店「はちゅうるい屋」を営む松岡さんは、爬虫類をはじめとした生き物の啓発活動を始めました。
先日、富里市の浩養幼稚園で行われた“爬虫類ふれあい体験”の様子を取材しました。
予想を裏切る登場にびっくり!
「爬虫類って、エリマキトカゲとかかな?」と勝手に想像していた私の前に現れたのは、ピンク色のヒョウモントカゲモドキと、赤い舌をぺろぺろと動かすミナミテグーというトカゲの“影丸ちゃん”、ウルトラマンの怪獣のような黄色いツノガエルの三匹でした。ツノガエルは、カメラを向けると照れくさそうにくるくると向きを変える姿がなんともユーモラスでした。
子どもたちは興味津々!
生き物を前にして、幼稚園の子どもたちは怖がる様子もなく、目を輝かせてじっと見つめていました。3〜5歳の小さな子どもたちに「爬虫類と両生類の違い」をどう説明するのだろうとハラハラ見ていましたが、「うろこがあるか(爬虫類)ないか(両生類)」「大人と同じ形で小さいか(爬虫類)オタマジャクシから成長するなど形が大きく変わるか(両生類)」など、動物園の飼育員としての経験を活かし、イラストを使ってクイズ形式で、楽しくわかりやすくお話ししてくれたので、その不安はすぐに吹き飛びました。
子どもたちは元気に手を挙げて答え、教室が揺れるほどの歓声が響いていました。
生き物とのふれあいが育むもの
園長先生によると、「この園の子どもたちは、普段から様々な生き物に触れる機会が多いので、全然平気なんですよ」とのことで、どの子も自然体で生き物に向き合っていました。
普段はなかなか触れられない生き物たちとの出会い。この体験が、子どもたちの中にどんな記憶として残るのか。きっと、驚きと発見に満ちた、かけがえのない思い出になることでしょう。