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「協働コラム」では、協働のまちづくりコーディネーターが、自分たちの取材活動などを通じて、協働の取り組みに対して感じたこと・考えていることについてコラムで紹介します。なお、内容は執筆当時のものです。
社会福祉法人生活クラブが運営する小規模多機能型居宅介護「風の村 なっつらぼ」へ取材にお伺いさせていただきました。「風の村 なっつらぼ」は、「通い」「泊り」「訪問」を柔軟に組み合わせ、在宅高齢者を支えている地域密着型の介護保険事業所です。
施設の名称「なっつらぼ」は、地域住民が参加する話し合いを通じて名付けられました。また、“らっかぼっち”を家に見立てた鉄製のサインオブジェ(写真)も、地域の方がデザインし、手づくりしたものです。
こちらの施設には、「地域交流スペース」が設置されており、そのスペースを活用して地域との接点を持ち地域活性化を行っています。
地域交流スペースは、道路に面していて日差しが入り、明るく開放的な雰囲気です。交流の場には椅子やテーブルが用意され、奥には調理用のキッチンがあり、キッチン用品もそろっています。
入り口脇には、地域の方が作ってくれた屋台が置かれており、そこには地域の方が作った靴下人形や手袋人形が並んだり、若い世代の農家さんによる新鮮な野菜や花の苗木も、手頃な価格で販売されたりしています。また、地域の方から寄付された古着も無料で提供していたりします。
地域交流スペースのなかにある大きな黒板には、年に2回、八街南中学校美術部の生徒たちがチョークアートを描きに訪れ、空間に彩りを添えてくれています。イベントに参加したり、買い物をしたり、交流したりと、地域の方々や、地域に住み働く外国人の方々も利用し、賑わいのある場となっています。
また、2024年6月から、だれでも食堂「なっつ若松」が月1回開催され、全粒粉の手作りうどんなどを提供しています。子どもでもおとなでも安心して参加できる食堂です。
「なっつらぼ」の地域交流スペースは、地域の方たちの活躍の場を生み出す広場として気軽に立ち寄ることができる場所です。地域交流の活動場所のひとつとして皆さんに活用してほしいと思いました。
「風の村 なっつらぼ」については、こちらから↓
生活クラブ風の村なっつらぼ (kazenomura.jp)<外部リンク>