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「協働コラム」では、協働のまちづくりコーディネーターが、自分たちの取材活動などを通じて、協働の取り組みに対して感じたこと・考えていることについてコラムで紹介します。なお、内容は執筆当時のものです。
「えんどうまめ文庫」には、ジブリの音楽とたくさんの文庫があり、こどもたちは、児童書や絵本、漫画に囲まれて、お絵描きや工作、おしゃべりを楽しみます。走りたくなったら、隣の公園へ行き、遊び終わったら、また戻ってきます。「帰ります」と声をかけると、おやつがもらえるのも、こどもたちにとってはうれしい習慣になっています。
えんどうまめ文庫の始まりは、約30年前。親子で舞台芸術を楽しむおやこ劇場という活動を通じて知り合った数人が、小学校の早帰りの木曜日に、こどもたちの居場所をつくろうと始めました。今では、小河さんと大野さんの2人が中心となって活動を続けています。取材した際に「こどもの名前も知らないし、危なくないように見ているだけ。干渉せず自由に遊ばせているんです」と話してくれました。
クリスマスや七夕、ひな祭りなどの季節の行事では、こどもたちが中心となって飾りや小物などの工作をします。笑い声があふれる工作の時間は、こどもたちだけではなく、地域にとっても大切なひとときです。
こういったえんどうまめ文庫の活動のなかで、ある年のクリスマス、こどもたちに披露した人形劇をきっかけに、「えんどうまめ劇団」が誕生しました。えんどうまめ劇団は、市内・市外問わず人形劇を披露するボランティアグループです。おやこ劇場やえんどうまめ文庫の経験で育まれた表現力と想像力を活かして、地域で新たな活動の芽を育てています。
活動時間:毎木曜日15時~17時
活動場所:泉台区民センター