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4.弥生時代の八街
印刷用ページを表示する更新日:2023年2月16日更新
弥生時代の八街(平成27年7月1日号)
弥生時代は、今から約2400年前から1750年前頃まで続いた時代とされていました。しかし、近年、国立歴史民俗博物館の研究で、その開始時期は、今から2900年前までさかのぼるとされ、賛否両論で確定していないのが現状です。この時代を特徴づけるのが、水田稲作、鉄器・青銅器の使用です。大陸から伝来した水田稲作の技術や鉄器・青銅器により、人々の生活は大きく変化します。
市内からは、弥生時代の人々の痕跡はほとんど見つかっていません。縄文時代に八街の地で生活していた人たちは、印旛沼周辺の水田稲作に適した地へと移動したものと考えられています。わずかに、住野地区の元駒場遺跡から紡錘車(糸を紡ぐ際に使用する道具)や坂江地区から磨製石斧(石を磨いて作った斧)、大関地区から磨製石鏃(石を磨いて作った矢じり)が見つかっているのみです。
次回は「古墳時代の八街」をご紹介します。
磨製石斧 |
紡錘車(ぼうすいしゃ) | 磨製石鏃(ませいせきぞく) |
郷土資料館刊行:『図解 八街の歴史』
イラスト・写真を多用した、見て楽しみながら八街の歴史を学べる図書を1冊1,000円で販売しています。「八街歴史探訪」にて使用したイラストも掲載されています。