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1.太古の八街
印刷用ページを表示する更新日:2023年3月16日更新
太古の八街-八街はむかし海だった!?-(平成26年9月15日号)
八街は北総地域でも比較的標高が高く、かつて海だったとは思いもよらないでしょう。しかし、今から17万年前から13万年前、関東平野の大半は海だったのです。
大谷流や用草地区の崖を観察すると、砂の層の中に貝の化石が入った地層を見つけることができます。これは人間が食べた貝(貝塚)ではなく、自然に生息していて、死んだ貝殻が積もってできた地層(貝層)なのです。
貝の種類をみると、寒流系のエゾタマキガイ、汽水系のヌマコダキガイ、絶滅種のトウキョウホタテガイなどがあり、当時の海流の状況や地形など様々な情報が得られます。
その後、海水面が下降するとともに大地が隆起して陸地になり、富士山などの噴火による火山灰(関東ローム層)が積もった結果、現在の陸地が形づくられたのです。
郷土資料館では、大谷流で採集された貝化石と印西市の国指定天然記念物「木下貝層」の貝化石を展示しています。
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50~13万年前の関東地方 |
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大谷流貝層の貝化石(郷土資料館展示) |
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特徴的な貝の種類(郷土資料館展示) |
本物の貝化石に触ってみよう!
郷土資料館では、触ることができる本物の貝化石・石器・土器を用意しています。