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トマト黄化葉巻病の防除対策について
印刷用ページを表示する更新日:2025年4月7日更新
定植前から対策を!
トマト黄化葉巻病とは
本病はタバココナジラミが媒介するウイルス(Tylcv※)によって発生する病気で、初めに上位葉が黄化して葉巻症状となり、やがて葉脈間が黄化して葉が縮みます。さらに病勢が進むと、頂部が黄化萎縮し、開花してもほとんど結実しなくなります。
※Tomato yellow leaf curl virus
主な防除対策
- 発病株は見つけ次第抜き取り、ビニール袋等で密閉して枯死させてから適切に処分する。
- タバココナジラミ(コナジラミ類)の施設内への侵入及び保毒虫の逸出を防ぐため、開口部に防虫ネット(目合い0.4mm以下)を展張する。
- ほ場内や周辺の雑草を除去してほ場衛生に努め、コナジラミ類の生息場所を無くす。
- コナジラミ類は多発すると防除が困難となるため、黄色粘着板を施設内に設置し、成虫を 捕殺するとともに、発生初期に薬剤防除する。
- 薬剤の選定にあたっては、最新の農薬登録情報を確認し、薬剤抵抗性の発達を防ぐため 系統(Iracコード)が異なる薬剤のローテーション散布を行う。また、マルハナバチや 天敵昆虫を利用している場合は、影響日数に注意して薬剤を選定する。
- 栽培終了後は、雑草も含めてハウス内のすべての植物を抜根した状態でハウスを密閉して、 完全に枯死させてタバココナジラミを死滅させ、次作にウイルス・コナジラミをつながない。
お問い合わせ先
千葉県印旛農業事務所 改良普及課 043-483-1128