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熱中症に注意しましょう
熱中症とは
熱中症は気温などの環境条件だけでなく、体調や暑さに対する慣れなどが影響して起こります。気温がそれほど高くない日でも、湿度が高く風が弱い日など、体が暑さに慣れていない時は注意が必要です。
熱中症の症状は、めまい・吐き気・筋肉痛・頭痛など、さまざまです。重症になると、けいれんや意識の消失などがおき、命にかかわることもあります。
自分も熱中症になるかもしれない、という意識を持ち、予防のための行動をとることが大切です。
5月から必要な暑熱順化
5月でも最高気温が25℃以上の夏日や、30℃以上の真夏日となることがあります。この時期は体が暑さに慣れていないため、気温が高くなる日の活動は、屋外でも室内でも体調に注意しましょう。
めまいや顔のほてり、体のだるさや吐き気、筋肉痛や筋肉のけいれんなどの熱中症が疑われる場合は、涼しい場所に移動し、体を冷やして、水分や塩分を補給しましょう。症状が良くならない場合は、医療機関を受診しましょう。
体を暑さに慣れさせる暑熱順化には、気温が上がり熱中症の危険が高まる前に無理のない範囲で汗をかくことが大切です。
~日常生活でできる暑熱順化するための動きや生活~
○ ウォーキング … 週5回、1回30分
○ ジョギング … 週5回、1回15分
○ サイクリング … 週3回、1回30分
○ 適度な運動(筋トレやストレッチなど適度に汗をかくもの) … 週5回~毎日、1回30分
○ 入浴(シャワーだけでなく、湯船に入るもの) … 2日に1回
個人差がありますが、暑熱順化には数日~2週間程度かかります。
暑くなる前から運動や入浴で汗をかき、体を暑さに慣れさせましょう。
熱中症に注意!
- 急に暑くなった日や久しぶりに暑い環境で活動した時には、体が慣れていないため、体温調節がうまくいかず、注意が必要です。
- 晴れた日は、地面に近いほど気温が高く、幼児や車椅子の方は、想像以上に暑い環境にいます。また、乳幼児は体温調節機能が十分発達していないため、特に注意が必要です。
- 高齢になると、温度や湿度に対する感覚が鈍くなるため、室内でも熱中症になることがありますので気を付けましょう。
熱中症の予防法
- のどが渇いていなくてもこまめな水分補給をしましょう。入浴前後や起床後も水分補給を忘れずに。
- 通気性の良い涼しい服装や帽子・日傘を使用しましょう。
- 室内の温度や湿度に注意し、扇風機やエアコンを上手に使用しましょう。
- 日陰の利用やこまめな休息をして、晴天の昼下がりはなるべく外出は控えましょう。
- 冷たいタオルや保冷剤を活用しましょう。
- バランスの良い食事と十分な睡眠をとりましょう。
環境省 熱中症予防情報サイト<外部リンク>
厚生労働省 職場における熱中症予防情報<外部リンク>
熱中症になったときは
1.風通しのよい日陰や、冷房の効いている場所に移動し、体を冷やしましょう。
2.衣服をゆるめ、身体を楽にしましょう。
3.自分で飲めるようなら経口補水液やスポーツドリンク、水に食塩(1リットルに1~2グラム程度)とブドウ糖を溶かしたものを飲みましょう。
4.氷や冷却剤を使って首や脇の下、足のつけ根などを冷やし、体温を下げましょう。
5.自分で水が飲めない、意識がない、呼びかけへの返事がおかしい場合は救急車を呼んでください。
注意:処置をしても回復しない場合は医療機関を受診してください。
熱中症の応急処置についてはこちらをご確認ください。
厚生労働省症 熱中症予防のための情報・資料サイト<外部リンク>