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経営戦略と令和4年度(2022年度)決算の比較
八街市下水道事業経営戦略に定めた収支計画と、令和4年度(2022年度)の決算に基づく実績とを比較した結果は、次のようになりました。
収益的収支の状況
下水道使用料収入や下水道施設の維持管理費など、経常的に発生する収益と費用(収益的収支)の状況は、次のとおりです。
収益的収入
営業収益は、計画では2億3,262万1千円の収益を見込みましたが、実績では2億2,621万4千円となり、計画を640万7千円(2.8%)下回りました。
これは、下水道使用料収入が見込みを796万8千円下回ったことが主な要因で、水洗化人口が予想したほど増加しなかったことが影響しているものと考えられます。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 料金収入  | 
230,662千円 | 222,694千円 | △7,968千円 | 
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 その他営業収益  | 
1,959千円 | 3,520千円 | 1,561千円 | 
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 営業収益合計  | 
232,621千円 | 226,214千円 | △6,407千円 | 
一方、営業外収益は、計画では5億7,642万1千円の収益を見込みましたが、実績では5億4,540万4千円となり、計画を3,101万7千円(5.4%)下回りました。
これは、分流式下水道等に要する経費が見込みを下回ったことや、基準外繰入金を抑制したことで他会計補助金が減少したことが、主な要因です。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 他会計補助金  | 
292,506千円 | 212,142千円 | △80,364千円 | 
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 長期前受金戻入  | 
283,756千円 | 299,682千円 | 15,926千円 | 
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 その他営業外収益  | 
159千円 | 33,580千円 | 33,421千円 | 
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 営業外収益合計  | 
576,421千円 | 545,404千円 | △31,017千円 | 
収益的支出
営業費用は、計画では6億4,109万5千円の費用を見込みましたが、実績では6億3,288万6千円となり、計画を820万9千円(1.3%)下回りました。
これは、損益勘定支弁職員を1名減員するなど、施設の管理に関する経費の削減を図ったことが、主な要因です。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 職員給与費  | 
65,047千円 | 47,078千円 | △17,969千円 | 
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 経費  | 
139,294千円 | 148,047千円 | 8,753千円 | 
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 減価償却費  | 
436,754千円 | 437,761千円 | 1,007千円 | 
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 営業費用合計  | 
641,095千円 | 632,886千円 | △8,209千円 | 
一方、営業外費用は、計画では5,165万3千円の費用を見込みましたが、実績では5,227万3千円となり、計画を62万円(1.2%)上回りました。
これは、支払利息が増加したことが、主な要因です。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 支払利息  | 
43,413千円 | 44,073千円 | 660千円 | 
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 その他営業外費用  | 
8,240千円 | 8,200千円 | △40千円 | 
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 営業外費用合計  | 
51,653千円 | 52,273千円 | 620千円 | 
経常損益
経常損益については、計画では1億1,629万4千円の利益を見込みましたが、実績では8,645万9千円の利益となり、計画を2,983万5千円(25.7%)下回りました。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 営業収益  | 
232,621千円 | 226,214千円 | △6,407千円 | 
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 営業外収益  | 
576,421千円 | 545,404千円 | △31,017千円 | 
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 △営業費用  | 
△641,095千円 | △632,886千円 | 8,209千円 | 
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 △営業外費用  | 
△51,653千円 | △52,273千円 | △620千円 | 
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 経常損益  | 
116,294千円 | 86,459千円 | △29,835千円 | 
特別損益
計画では特別損益は見込んでいませんでしたが、実績では203万3千円の損失が生じ、計画を203万3千円(皆減)下回りました。
これは、過年度損益修正損が生じたことや、固定資産について減損損失が生じたことが、主な要因です。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 特別利益  | 
0千円 | 5,208千円 | 5,208千円 | 
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 △特別損失  | 
0千円 | △7,241千円 | △7,241千円 | 
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 特別損益  | 
0千円 | △2,033千円 | △2,033千円 | 
当年度純利益(純損失)
当年度純利益(純損失)については、計画では1億1,629万4千円の純利益を見込みましたが、実績では8,442万6千円の純利益となり、計画を3,186万8千円(27.4%)下回りました。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 経常損益  | 
116,294千円 | 86,459千円 | △29,835千円 | 
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 特別損益  | 
0千円 | △2,033千円 | △2,033千円 | 
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 当年度純利益(純損失)  | 
116,294千円 | 84,426千円 | △31,868千円 | 
資本的収支の状況
建設改良費や企業債の償還金といった投資的な経費と、その財源(資本的収支)の状況は、次のとおりです。
資本的収入
資本的収入は、計画では2億2,131万円の収入を見込みましたが、実績では2億5,676万3千円となり、計画を3,545万3千円(16.0%)上回りました。
これは、前年度からの繰越しなどにより国庫補助金の交付額が見込みを上回ったことや、雨水調整池の用地購入費に充てた企業債の償還財源を一般会計から繰り入れたことが、主な要因です。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 企業債  | 
130,500千円 | 132,200千円 | 1,700千円 | 
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 他会計補助金  | 
32,810千円 | 40,214千円 | 7,404千円 | 
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 国(都道府県)補助金  | 
45,000千円 | 71,800千円 | 26,800千円 | 
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 その他資本的収入  | 
13,000千円 | 12,549千円 | △451千円 | 
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 資本的収入合計  | 
221,310千円 | 256,763千円 | 35,453千円 | 
資本的支出
資本的支出のうち建設改良費については、計画では2億138万2千円の支出を見込みましたが、実績では1億9,171万4千円となり、計画を966万8千円(4.8%)下回りました。
これは、汚水桝設置工事などの単独事業費が見込みを下回ったことが、主な要因です。
また、企業債償還金については、計画が2億8,452万5千円であるのに対して実績は2億8,715万5千円と、計画を263万円(0.9%)上回り、流域下水道建設費負担金については、計画が1,200万円であるのに対して実績は3,065万1千円と、計画を1,865万1千円(155.4%)上回りました。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 建設改良費  | 
201,382千円 | 191,714千円 | △9,668千円 | 
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 企業債償還金  | 
284,525千円 | 287,155千円 | 2,630千円 | 
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 その他資本的支出  | 
12,000千円 | 30,651千円 | 18,651千円 | 
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 資本的支出合計  | 
497,907千円 | 509,520千円 | 11,613千円 | 
他会計繰入金の状況
下水道事業に要する経費は下水道使用料などの特定の財源で賄うのが原則ですが、例えば雨水の処理に要する経費は一般会計からの繰入金で賄うこととされており、このような繰入金を基準内繰入金といいます。その他に、下水道使用料の収入が不足するなどの理由により経営に赤字が見込まれる場合に、その赤字を埋めるために一般会計から繰入金を繰り入れますが、このような繰入金を基準外繰入金といいます。
令和4年度の一般会計繰入金は、収益的収入については、計画が2億9,250万6千円であるのに対して実績は2億1,214万2千円と、計画を8,036万4千円(27.5%)下回り、資本的収入については、計画が3,281万円であるのに対して実績は4,021万4千円と、計画を740万4千円(22.6%)上回りました。
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 区分  | 
計画 | 実績 | 比較 | 
|---|---|---|---|
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 収益的収入(基準内繰入金)  | 
193,904千円 | 120,291千円 | △73,613千円 | 
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 収益的収入(基準外繰入金)  | 
98,602千円 | 91,851千円 | △6,751千円 | 
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 収益的収入合計  | 
292,506千円 | 212,142千円 | △80,364千円 | 
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 資本的収入(基準内繰入金)  | 
32,810千円 | 40,214千円 | 7,404千円 | 
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 資本的収入(基準外繰入金)  | 
0千円 | 0千円 | 0千円 | 
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 資本的収入合計  | 
32,810千円 | 40,214千円 | 7,404千円 | 
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 他会計繰入金合計  | 
325,316千円 | 252,356千円 | △72,960千円 | 
投資の目標に関する事項の状況
経営戦略では、令和6年度末の下水道普及率を30%とすることを投資の中間目標として掲げていますが、令和4年度末の下水道普及率は28.6%となり、この中間目標に対する達成率は33.3%となりました。
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 区分 
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 R2実績 a  | 
 R4実績 b  | 
 R6目標 c  | 
 R4-R2 d=b-a  | 
 R6-R2 e=c-a  | 
 達成率 d/e*100  | 
|---|---|---|---|---|---|---|
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 下水道普及率  | 
27.9% | 28.6% | 30.0% | 0.7ポイント | 2.1ポイント | 33.3% | 


