ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織でさがす > 課税課 > 成田税務署長と市長が対談しました

本文

成田税務署長と市長が対談しました

印刷用ページを表示する更新日:2023年2月15日更新 <外部リンク>

 印旛郡市租税教育推進協議会は、7市(成田・佐倉・四街道・八街・印西・白井・富里)2町(酒々井・栄)における児童、生徒及び成人に対する租税教育を推進し、もって、租税に関する正しい理解と意識の高揚を図ることを目的に昭和59年6月に設立されました。行政機関や教育関係機関などを構成員とし、成田税務署の署長が歴代の会長を務めています。
 間もなく設立40年の節目を迎えることから、租税の意義や役割、税務行政の取り組みを市民の皆さんにPRするため、令和4年12月23日、成田税務署の上原貢署長が北村新司市長のもとを訪れ、『税の役割と意義』や『地方行政と税との関わり』について、意見を交わしました。

市長と署長対談

(署長)
 本日は、北村市長との対談が実現しましたことを大変うれしく思います。
 国と地方が緊密に連携・協働し、スクラムを組んで市民生活を支えるべく、行政機関として活動しているということを、お伝えできればと考えています。
 ところで八街市は、市制30周年を今年迎えたそうですね。
(市長)
 はい。八街市は千葉県内30番目の市として誕生し、今年で30年となりました。
 これまでに市民の皆さんから納められたと申しますか、預けられた税により、様々な行政サービスや公共施設の整備が行われてきました。
 私も市長就任4期目となり、先日行われた市長選挙での公約及び市議会での所信表明において、市民の皆さんに8つの政策を進めていくことをお約束しましたので、私が思い描く理想像「安心して住めるまちづくり」のために、尽力していかなければなりません。
(署長)
 すべての市民が「この八街市に生まれて、生活して良かった」と思える街づくりのために、充実した社会保障制度や公共サービスなどを継続して提供することや維持すること、その活動のためには相応の費用が必要ですね。
(市長)
 そうですね。その相応の費用を賄う財源がなければ様々な政策を進めていくことはできませんので、そういった意味では、市民の皆さんに納めていただいた税が、市民生活の向上と安定のために、重要な役割を果たしているということは言うまでもありません。
(署長)
 はい。更に税には「国民の生存権」や「国の社会保障義務」を果たすため、例えば、生まれ育った家庭環境や資産の有無、病気や災害により生じた経済(所得)格差を是正するために、医療保険や年金をはじめとする社会保障としての給付と負担の方法や、所得税や相続税に代表される累進課税といった政策手段を通じて、所得を再分配させる機能が期待されています。
(市長)
 すべての市民が心身ともに「健康で文化的な生活を送ること」ができる現在の社会保障制度などを維持するためには、健全な生活環境を整える必要がありますからね。
 八街市においても、市民の皆さんから応能負担によって納めていただいた税金によって、道路の改修工事や小中学校の空調設備やトイレ改修工事などが行われています。
(署長)
 社会インフラを整備することは非常に重要ですよね。
 そして、国や地方公共団体が行う財政支出の増減や税制度の改正といった財政政策を通じて個人の可処分所得や法人利益の調整を行うことで、結果的に市民の消費マインドの高揚や法人の設備投資を促すとともに、景気の安定化を図る機能も税には期待されています。
(市長)
 社会インフラのような目に見えるものだけではなく、景気浮揚のような目に見えないものにも税は大きな役割を果たしていますからね。

 今年は、ふれあい夏まつり、落花生まつりや小出義雄杯マラソン、産業まつりなどのさまざまなイベントが久しぶりに開催されて、ようやく街に活気が戻りつつある感じがしますが、市民の皆さんに対して、税が果たす役割を理解していただくために、市のホームページや広報誌など、あらゆる機会を通じて周知広報に努めています。
 税が我が街ではどのように使われているのか、市民一人一人に理解していただくことで、納税に対する納得感の醸成につながっていくと思いますから。
(署長)
 その通りですね。
 市民一人一人の理解という点では、若い世代から税に関する教育が重要になると思います。
 このような税の役割と意義が、次代を担う児童・生徒(若年層)に理解されるよう、我々印旛郡市租税教育推進協議会では、租税教育の充実を推進し、学校現場を中心に社会全体で継続的かつ段階的にその取り組みを行っています。例えば、小学校や中学校などへの出前授業(租税教室)や税に関する作文等の募集及び支援、税に関する街頭広報などを行っています。
(市長)
 八街市内の小学校や中学校、高等学校での出前授業(租税教室)の開催状況はどうですか。
(署長)
 令和4年度の開催実績ですが小学校(6年生)は全校開催の8校、中学校1校、高校1校となっており、八街市役所の職員の皆さんには、小学校4校において講師を務めていただいています。
 小学校から中学校の9年間は『義務教育』といわれる期間であり、すべての子どもたちに対して平等に教育を受けさせる機会を行政として設けることが重要です。そのようなことからも、八街市における小学校の開催実績は大変素晴らしく、中学校や高等学校、更には他の市町でも、出前授業(租税教室)の開催校数が増えていくことを期待したいです。
(市長)
 小学校全校開催を継続し、義務教育である中学校でも多くの学校で出前授業(租税教室)が開催されるよう、八街市としても租税教育の充実をさらに図るとともに、税の役割と意義について市民がより理解できるよう、これまで以上に、その周知広報に努めていきます。
(署長)
 市長から力強いお言葉をいただき、印旛郡市租税教育推進協議会会長である私も非常に心強く、令和5年度の開催が楽しみになりました。


〔対談を終えて〕

​ 税、と言うと堅苦しいイメージを持たれる方がいるかもしれません。しかし、税は私たちの暮らしや社会に欠かせない多様な公共サービスを無償、もしくは少ない負担で提供するための財源であり、この国の様々な制度の中でも根幹的なものです。

 憲法で国民の義務として規定されているからではなく、国民が平等に教育を受け、勤労し、税を納め、持続可能な社会を作っていくことは、今まで受け継がれてきたこの国や社会を維持・発展させていくために必要不可欠です。

 住民全員が、税の役割や申告納税制度の意義を正しく理解し、この国や社会の在り方を自分のこととして考えることが極めて重要ではないでしょうか。税のない世界・生活を想像したとき、その社会に暮らす私たちは幸せな生活を送れているのか。今回の対談が、税の意義について今一度考えるきっかけとなれば、と思います。

市長と署長の2ショット写真

 

意見をお聞かせください

お求めの情報が十分掲載されていましたか?
ページの構成や内容、表現は分かりやすいものでしたか?
この情報をすぐに見つけることができましたか?
良かった点や悪かった点を具体的にお聞かせください。

※1いただいたご意見は、より分かりやすく役に立つホームページとするために参考にさせていただきますので、ご協力をお願いします。
※2ブラウザでCookie(クッキー)が使用できる設定になっていない、または、ブラウザがCookie(クッキー)に対応していない場合はご利用頂けません。
※3このアンケートの具体的なご意見に対して回答はしておりません。
 お問い合わせについては、「この記事に関するお問い合わせ先」欄の担当課へ電話連絡していただくか、メールでお問い合わせください。