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サツマイモ基腐(もとぐされ)病の拡大防止にご協力願います!
サツマイモ基腐(もとぐされ)病が千葉県内で初発生しました!
サツマイモ基腐(もとぐされ)病は、茎が地際部から黒変し、イモが腐る病害であり、多発したほ場では大幅な減収を生じます。
平成30年に沖縄県で初めて確認されて以来、年々発生地域が拡大しており、令和3年7月現在、鹿児島、宮崎、熊本、福岡、長崎、高知、静岡、岐阜、群馬、茨城、東京の計12都県で発生が確認されています。
千葉県におきましても、7月上旬に東葛飾地域のほ場で黒変したサツマイモ株が発見され、診断の結果、県内初となるサツマイモ基腐病の発病株と判定されました。
本病は、病原菌に感染した種いもや苗(以下、「種苗」)により発生が拡大することから、サツマイモを栽培される方は、本病発生防止のため、以下の取組に御協力をお願いします。
(1)発生した畑での対策
- 発病株はすぐに抜き取り、ほ場外に持ち出して廃棄するなど、適切に処分する。
- 発病株の除去後、周辺株への感染予防のため、本病に登録のある農薬を散布する。
- 少なくとも2年程度はサツマイモ以外の作物を栽培する、または休耕する。
- 発生した畑で使用した農機具や資材は、消毒や洗浄を十分行う。
(2)予防対策
- 植付け前に、ほ場の排水対策や土壌消毒を行う。
- 由来のわかる、健全な種苗を使用する。
- 種苗はよく選別し、腐敗や病斑があれば使用を控える。
- 未消毒の種苗は、植付け前に本病に登録のある農薬で消毒する。
- 本病と疑われる症状が見られた場合は、すぐに最寄りの農業事務所(八街市の場合は千葉県印旛農業事務所改良普及課)に連絡する。
(3)参考資料
登録のある薬剤や防除についての詳細は、以下の資料を参考にして下さい(画像をクリックするとPDFファイルが開きます)。
また、本件についての技術的・専門的な問い合わせにつきましては、千葉県印旛農業事務所改良普及課(電話番号:043-483-1128)へお願いします。
○病害虫発生予察特殊報「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)の県内初発生について」(千葉県作成)
○サツマイモ基腐病注意喚起チラシ(生産者向け)「サツマイモ基腐病(もとぐされびょう)に注意」(千葉県作成)
○技術資料「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策(令和2年度版)」(農研機構作成)
(4)関連ページ
・サツマイモ基腐病に関する情報(千葉県ホームページ)<外部リンク>