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市長からのメッセージ

印刷用ページを表示する更新日:2019年4月1日更新 <外部リンク>

あいさつ

3月定例会における平成31年度施政運営方針

はじめに

 私は、昨年11月の市長選挙において、皆様のご支援をいただき、無投票で、再度、市長の任に就くこととなりました。3期目のスタートに当たっての今後の市政運営につきましては、昨年12月議会で所信を表明したところでございますので、詳細については省かさせていただきますが、私の2期8年の市政運営の基本理念は、市民の皆様の声を聴き、協働してまちづくりを進めていくということでございました。今後におきましても、この基本的な考えのもとに、引き続き市民の声を大切にしたまちづくりを進めてまいりたいと考えておりますので、市民の皆様、議員の皆様にはご理解・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

市政の基本方針

 本市では、市の最上位計画である「八街市総合計画2015」をもとに八街市の産業の振興、人口減少対策、魅力発信、地域の活性化など、故郷八街のまちづくりに取り組んでおります。現在、八街市総合計画に基づき2020年からの後期基本計画を策定するための作業を進めているところでございまして、これに関連して、昨年実施しましたまちづくりに関する市民意識調査では、これからのまちづくりについて、多くの市民の皆様から様々なご意見を頂戴いたしました。この中では、今後、まちづくりを進める施策として一番要望の多かったものは「道路の体系的整備」で、その他、要望の高かったものとして「公共交通の充実」「子どもの教育の充実」など、様々なまちづくりに対する期待が寄せられたところでございます。
 このような中、本市の悲願でもありました榎戸駅自由通路及び橋上駅舎が本年1月21日から供用開始となり、市民の皆様の利便性向上を図れたことは、大変、喜ばしい出来事でございました。今後におきましても、国道126号沖入口交差点改良事業、八街バイパスの全線開通、住野十字路交差点改良事業、小中学校の空調設備整備事業、児童館の建設など、まずは現在、早期完成を目指して進めている事業、また計画決定している事業につきまして、着実に進捗するよう一層の努力をしてまいりたいと考えております。
 本年も昨年と同様、本市を取り巻く状況は依然として厳しい状況にありますが、持続可能な社会の構築、個性を活かしたまちづくりに向けて、「八街市総合計画2015」をもとに、着実に各種施策を推進することによりまして、将来都市像としての『ひと・まち・みどりが輝くヒューマンフィールドやちまた』の実現に向けて取り組んでまいります。

予算編成の基本的な考え方

 次に、平成31年度の予算編成にあたっての基本的な考え方を申し上げます。
平成31年度の予算編成においては、時代の潮流の変化や多種多様化する市民ニーズに的確に対応した、時代にふさわしいまちづくりを推進するため、その指針となる基本計画・実施計画に基づく施策の展開を図る予算編成を行いました。また、八街市第2次行財政改革プランでは、財政指標の改善として、経常収支比率の抑制を掲げていることから、歳入の確保及び経費の削減のため、積極的に各種事業の効果等を検証のうえ、それに基づいた事業の見直し、重点化等に努めていくことといたしました。
 平成31年度の収支見通しでございますが、まず歳入の主なものとして、税収面では、前年度当初予算と比較して、たばこ税の減収が見込まれるものの、個人住民税所得割や固定資産税償却資産分の増収が見込まれるため、市税全体としては増収となる見込みであること、また、地方交付税については、総務省が発表した平成31年度地方財政対策で、その総額が増額となったことから、本市における地方交付税についても増加を見込んでいます。一方で、国庫支出金については、榎戸駅整備事業や第1庁舎耐震補強等工事が終了を迎えたこと、また、市債では、榎戸駅整備事業の終了や、地方財政対策において、地方の財源不足が縮小したことに伴い、臨時財政対策債が前年度から抑制されたことなどにより減額となりました。
 次に歳出でございますが、前年度当初予算と比較すると、榎戸駅整備事業や川上小学校の空調設備整備事業が終了したことに伴い減額となる一方、新たに第2庁舎解体、八街中学校屋内運動場非構造部材耐震改修、児童館の建設、図書館空調整備等、大規模事業を予定しています。また、扶助費などの義務的経費につきましても、今後も増加していくものと思われることから、厳しい財政状況が続くことが予想されます。
 こうした点を踏まえまして、平成31年度の予算は、限られた財源を有効に活用するため、施策の厳選化と重点化を徹底し、歳入に見合った規模の通年型予算として編成をしたところでございます。
  今後とも、自主財源の確保や予算の効果的な配分と執行に努め、経常収支比率など各種財政指標に留意しつつ、将来にわたり持続可能な財政運営を行ってまいりたいと考えております。

平成31年度の主要事業

 それでは、平成31年度の主要事業の概要につきまして、基本構想の8つの街づくりの分野に沿って説明いたします。
まず始めに、『便利で快適な街』のための主な施策についてでございます。
  先にも触れましたが、榎戸駅につきましては、去る1月17日に竣工式典を実施し、21日から供用開始となりました。本市の悲願でありました榎戸駅の橋上化、東西自由通路の新設等により、榎戸駅の利便性は格段に向上することとなり、市民の皆様にとって大変使いやすい駅になったものと考えております。ここに改めまして、建設にご尽力いただきました榎戸駅周辺地区の皆様をはじめ関係各位に対して、深く感謝の意を表する次第でございます。なお、旧駅舎の撤去、西側駅前広場の整備などが残ってはおりますが、早期完了に向けて、引き続き努力してまいりたいと考えております。
 八街バイパスは、全線開通まで残すところ国道409号から大木地先までの約500メートルとなっており、今後千葉県では、2020年度の開通を目標に事業を進めておりまして、既に一部工事に着手しています。また、現在、暫定2車線で供用しております区間につきましても、早期に4車線化が図れるよう努力してまいりたいと考えております。
 国道409号住野十字路交差点改良につきまして、千葉県では、2021年度から2023年度までの間に開通できるよう事業を進めていく予定となっております。昨年11月には私も出席して地元説明会を開催しており、地権者等の基本的な合意も得られていることから、早期に事業が進捗するよう、今後も強く働きかけてまいりたいと考えております。
 佐倉インターチェンジへのアクセス道路の整備については、平成31年度の予算に、千葉県が行う認可取得のための負担金を計上しました。県道神門八街線は、八街市から佐倉市街地方面へ東西を結ぶ主要幹線として、また、佐倉インターチェンジへ接続するアクセスとして、以前から本市道路整備の主要な課題でもありました。佐倉第3工業団地内の整備が完了している佐倉都市計画道路3・4・20号岩富・海隣寺線を八街方面に延伸し、さらに八街都市計画道路3・4・3号八街・神門線を整備し接続することができれば、県道神門八街線のバイパスとして、渋滞解消、歩行者の安全確保と共に、周辺地域の活性化にも資するものと考えております。県道神門八街線バイパス整備につきましては、佐倉市、八街市の共通する地域課題として認識を共有しておりますので、佐倉市と連携をとりながら引き続き千葉県に要望してまいりたいと考えております。
 本市では、市民代表などで構成されている八街市地域公共交通協議会において、地域公共交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画を作成しており、定期的な見直しを実施して、本市にあったより良い公共交通の充実・強化を図っています。平成31年度では、2020年度における形成計画等の見直しに当たり、その基礎資料とするための交通調査の経費を計上いたしました。
 これからも市民生活や産業活動を支える道路等につきましては、交通需要や渋滞箇所を把握する中で、計画的な整備を進めてまいります。
 次に2つ目の『安全で安心な街』のための主な施策についてでございます。
 災害は、いつ発生するかわかりませんし、災害の規模によっては、道路の寸断や救助・救援要請の集中により、行政機関による救助活動等の早期実施が困難となることが想定されます。このような事態が発生したときには、それぞれの地域内で協力して、お互いの命や財産を守る共助の意識が大変重要となります。このことから、市では、自主防災組織の設立について地域に呼びかけているところでございまして、平成31年度には新たに5カ所の設立を見込んでいることから、必要な資機材等の支援をすることといたしました。これからも地域の防災対策には、地域住民の皆様の協力が不可欠でございますので、積極的に自主防災組織の設立・強化に努めてまいります。また、本市の消防防災活動は、常備消防機関と共に非常備消防組織である地域の消防団員に依るところが大変大きいのが実状でございます。一方で、消防団員は深刻な人手不足であることから、平成29年度からは、女性の消防団への加入を推進しているところでございます。平成31年度は、消防団活動の充実とともに人材育成を図るため、女性消防団員を対象とした消防教育訓練の研修費用を計上いたしました。
 防災対策として、市役所庁舎の改修等につきましては、平成30年度に庁舎の耐震化を実施し、防災拠点としての機能強化を図ったところでございます。平成31年度につきましては、引き続き、第1庁舎の空調設備更新を行うための実施設計業務を計上したほか、第2庁舎の解体工事を予算計上いたしました。
  次に3つ目の『健康と思いやりにあふれる街』のための主な施策についてでございます。
  子育て支援にかかる平成31年度の主な事業でございますが、まず児童館につきましては、今年度に土地の測量、基本設計を実施したところでございまして、この基本設計をもとに去る1月4日から2月3日にかけてパブリックコメントを実施いたしました。平成31年度には、パブリックコメントの結果等を参考に実施設計業務を行い、その後、建設工事に着手して、2020年12月に供用開始できるよう準備を進めてまいります。子供たちが地域のなかで自由に遊び、安全に過ごすことのできる居場所とともに、生きる力を創出する交流・体験を通じて、情操を豊かにするための活動拠点となることを期待しているところでございます。
 朝陽学区における児童クラブにつきましては、現在、第一から第三までの3児童クラブで合計90名を定員として運営しておりますが、既存施設の老朽化や、小学校から児童クラブまでに距離があり交通事故等の危険があることなど、この解消が課題となっていたところでございます。このことから、平成31年度予算では、朝陽小学校の余裕教室を活用し、定員を90人から100人に増やした新たな児童クラブを整備する予定でございまして、本年12月の開設を目指して準備を進めてまいります。その他、老朽化している交進保育園の屋根を改修するための工事費等を計上したほか、私立小規模保育事業所の新設に対する助成も実施いたします。
  高齢者福祉の充実として、まず、老人福祉センターにつきましては、本市地域防災計画において、福祉避難所の指定を予定しており、年度内に指定するため準備を進めております。一方、この施設は、昭和53年に開館し築40年となることから、施設全体が老朽化しております。このことから、高齢者の皆様の集いの場所である老人福祉センターの長寿命化と、福祉避難所としての施設整備とを併せて図るため、大規模改修を実施することといたしました。平成31年度に実施設計、翌年度に改修工事を実施できるよう準備してまいります。なお、南部老人憩いの家につきましても、空調設備を設置・更新して、施設の利用環境を整備いたします。
 高齢化の進展に伴い、高齢者サービスの需要はますます高まっている一方、デイサービスやショートステイなどのサービスを提供できる施設は限られているのが現状でございます。支援を必要とする高齢者や家族の要望に応えるため、小規模多機能型居宅介護事業所の建設に対して助成し、サービス体制の充実を図ってまいります。
 ねたきり身体障害者(児)入浴サービスについては、現在、希望する方からの申出により、週1回のサービスを提供しているところでございます。しかし、利用者及び家族から利用回数を増加してほしいとの要望が高いことから、週の利用回数を1回から2回に増加することにより、支援の充実を図ってまいります。
 健康づくりの支援策として、現在、人間ドック助成の対象者は、本市国民健康保険に1年以上継続加入している者との条件を付していますが、人間ドックは、市民の皆様自らが疾病予防や早期治療に繋げ、健康の保持増進を図ることを目的としていることから、健康意識の高い方に対し切れ目なく助成できるよう、加入要件を撤廃し支援の充実を図ります。また、特定健康診断を受診していない方を対象に、人工知能を利用した受診の勧奨を行うことにより、受診率の向上を図り、疾病の早期発見・早期治療につなげてまいります。
 次に4つ目の『豊かな自然と共生する街』のための主な施策についてでございます。
 けやきの森公園については、美しい自然を活かした市民の憩いの場とともに、本市防災計画において避難場所として指定されていることから、今年度は、国道409号からの進入路拡幅工事と、防災用井戸の設置工事を実施しているところでございます。平成31年度につきましては、一層の防災機能の充実を図るため、LED園路灯の整備と共に、北側道路の拡幅及び駐車場を整備するための経費を計上いたしました。
 市営住宅につきましては、一番新しい長谷団地でも、建設から30年以上が経過しており、建物の老朽化が進んでいます。安全で快適な住まいを長期間にわたって確保するため、予防保全的な観点から修繕や改修の計画を定めた本市公営住宅長寿命化計画に基づき、平成31年度では長谷団地の外壁の塗り替え、九十九路団地の屋上防水工事を実施いたします。なお、併せて九十九路団地につきましては、入浴設備の設置も引き続き継続し、居住環境の改善を図ってまいります。
  次に5つ目の『心の豊かさを感じる街』のための主な施策についてでございます。
  まず、学校教育施設の整備についてでございますが、新年度予算とは直接関係しないものの、小中学校空調設備の整備については、平成31年度中に全教室に設置することで、既に議会においてもご了承いただいているところでございます。子供たちや父兄の皆様も非常に関心の高い事業でございますので、平成31年度中に、この計画を着実に履行できるよう努力してまいりたいと考えております。併せて、八街中学校の屋内運動場の非構造部材の吊り天井の撤去、その他非構造部材の耐震改修等の工事を実施いたします。
 学校教育の充実についてでございますが、本市ではICTの特徴をより活かした学習を可能とするため、パソコン教室の既存デスクトップパソコンを、機能的に優れ軽量で持ち運びも可能なタブレット端末に更新しています。平成29年度に市内小中学校13校のうち7校を更新したところでございますが、平成31年度には、残り6校につきまして、同様にタブレット端末に更新するための経費を計上いたしました。これにより市内全ての小中学校にタブレットが導入されることとなりますので、学習環境の改善とともに、子どもたちの学力向上に繋がることを期待しているところでございます。
 本市教育センターでは、幼児・児童・生徒の望ましい成長の支援を目的に、教育の諸課題についての調査研究・教職員の研修等を行っています。平成31年度には、職員を専任で配置して教育センターの機能を強化し、学校教育の充実及び振興を図ってまいります。
 近年、急速な少子化の進行、児童虐待に関する問題などが深刻化しています。学校においても、子どもが抱える問題が複雑・多様化し、不登校の増加や少年非行の低年齢化といった現象が起こっています。こうした背景には家庭環境が少なからず影響しており、虐待や育児放棄、経済的な困窮など深刻な問題がその大きな要因であると考えられます。このような困難を抱えた子どもたちへの有効な支援を通して、様々な問題に対処するため、平成31年度からスクールソーシャルワーカーの勤務を、現在の週2回から週3回へ増やし、教育相談に関する支援体制の一層の充実を図ります。
 社会・経済環境の変化に伴い、共働きなどで親が日中留守にする家庭世帯等が増えています。本市では、放課後や週末に子供たちの居場所をつくるため、児童クラブの充実を図っているところでございますが、併せて、小学1,2年生を対象に、放課後子ども教室を開設し、子供たちの放課後等の居場所づくりととに、学習やスポーツ・文化芸術活動、地域住民との交流活動など、子どもたちが地域社会の中で、心豊かで健やかに育まれる環境づくりを進めております。平成31年度では、川上小学校と朝陽小学校に放課後子ども教室を開設するため、準備を進めてまいります。
 市民マラソンは、最近の市民の健康指向とともに、自治体のPRも兼ねて多くの大会が開催されています。本市におきましても、八街市内での開催に向け、市民有志が大会実行委員会を立ち上げて、その実現に努力をしていただいておりました。昨年末には、私が実行委員会の皆様と共に小出義雄氏宅に出向き協力をお願いしたところ、八街市でのマラソン大会開催に全面的に協力するとともに、小出氏の名前を冠した大会名とすることにつきましても快諾いただいたところでもございます。この大会は市民の側から八街市の活性化等に繋がるイベントとして開催が持ち上がったものであり、八街市のPRも兼ねた大変有難いイベントでございますので、市としても実行委員会、教育委員会と連携して、「小出義雄杯八街落花生マラソン大会」が、盛大に開催されますよう支援・協力してまいりたいと考えております。
 図書館につきましては、平成3年の開館以来、時間の経過と共に老朽化が進んでいます。また、図書館は学習等の場として多くの市民の皆様に利用いただいておりますが、現状は、空調の不具合等により、落ち着いて勉強や読書などに集中できる環境にはなく、図書館としての機能が十分果たせているとは言い難い状況にあります。特に昨年夏の猛暑時には、市民の皆様に大変なご不便、ご迷惑をおかけいたしました。このことから、平成31年度では、カーペットの張り替えとともに空調設備を更新することによりまして、図書館内の環境整備を図ってまいります。
 次に6つ目の『活気に満ちあふれる街』のための主な施策についてでございます。
 地域の賑わいは、農・商・工業のバランスのとれた産業の活性化が必要不可欠でございます。特に本市では農業を基幹産業と位置づけており、落花生、生姜、人参、里芋、西瓜などの農産物はもとより、農産物から派生した商品を加工・販売する工場、商店などにより賑わってきた街でもあることから、農業振興は、本市活性化にとって大変重要な課題であると認識しています。
 また、本市は北総台地の中央に位置し、気候も温暖で、野菜の栽培に適した広大な優良農地を有しているため、古くから首都圏に近接する生鮮野菜等の供給基地として発展してまいりました。しかし、現状は、農業後継者の減少や農業従事者の高齢化等により農産物の生産を支えてきた優良農地の荒廃が進んでいます。そこで、耕作放棄地の解消に貢献する担い手で、農地を集積し、経営規模の拡大を図る意欲のある農家に対し、農産物の生産出荷に必要な農業機械等の整備を支援してまいります。また、農家からの多種多様な相談に対して、千葉県農業者総合支援センターと連携を図りながら、農家に対する支援に積極的に取り組んでまいります。
 昨年の落花生まつりには、森田千葉県知事をはじめ多くの来賓をお招きして、落花生の新品種Qなっつのお披露目とともに、八街生姜ジンジャーエールやその他の農産物等の試食・販売も併せて実施したところ、大変盛会裏に終了することができました。平成31年度では、昨年の落花生まつりを検証し、反省を踏まえた上で、さらに内容の充実を図って実施するため、必要な予算を計上いたしました。今後も継続して実施することによりまして、八街市の目玉イベントとして定着させてまいりたいと考えております。
 民間企業ではありますが、本市小谷流地区に総敷地面積約200万へーホーメートル、都心から気軽にアクセスできる里山で、第2のふる里づくりをテーマにした「小谷流の里プロジェクト」が進められており、その先駆けとして誕生したのが、「小谷流の里 ドギーズアイランド」でございます。国内最大級の天然芝を敷き詰めたドッグランなど、愛犬同伴で遊びくつろぐ憩いの施設として、大変多くの来場者をお迎えし人気を博しております。その他、温浴施設の完成も間近に控え、今後も多彩な花木と美しい緑、豊かな里山の自然の中に、果樹園やバラ園、ビオトープ、さらにグランピングやキッズゾーンなどが計画されており、幅広い世代の人々が憩うリゾートを目指しています。また施設内では本市農産物の直売や、レストランでは八街産野菜等を食材とした食事を提供するなど、様々なご協力をいただいているところでございます。観光資源の少ない本市にとりまして、「小谷流の里プロジェクト」は、今後の本市観光の振興を図る上で、大変重要な施設となるものと考えておりますので、施設と連携を図ることにより、八街市内への誘客や本市農産物等の販売促進に繋げてまいりたいと考えているところでございます。
 今後も様々な活動、機会を通じて、八街市のPRに努め、本市の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に7つ目の『市民とともにつくる街』のための主な施策についてでございます。
 八街市では、市民の皆様をはじめ、区や自治会、事業者、行政など八街市に関わるすべての人々が協力・連携し、住み続けたいと思えるまちづくりに取り組む「協働のまちづくり」を推進しています。人口減少・少子高齢化が進むとともに地域のつながりが薄れるなど、私たちを取り巻く環境は大きく変化しつつあります。このような状況の中で、住み続けたいと思える街にするためには、八街市に関わるすべての人々がふれあい、つながり、支え合ってまちづくりに取り組むことで、それぞれの立場で活躍し、生きがいを感じられる地域社会を築いていく必要があります。
 現在、子どもたちが交通事故や犯罪に巻き込まれないよう、地域住民が学校やPTAと協力・連携した児童・生徒の登下校の見守り活動や、子どもたちを地域ぐるみで育てる取り組みとして、学校と地域住民が協力・連携して、各種の学習支援を実施していただいております。
 また、市立幼稚園で行われる餅つき大会や交通安全教室に、地域の高齢者等にも参加いただくことで、異世代間の交流による地域ぐるみでの子育てや、ボランティア団体では、歌や体操、おしゃべりの場などを提供することで、地域の高齢者の憩いの場をつくることなども行っていただいています。榎戸駅の竣工とともに、地域の皆様から、駅の美化活動に積極的に協力していくとの言葉も頂戴しています。
 平成31年度につきましては、高齢者、子育て世代、障害者、生活困窮者などに対しまして、八街市社会福祉協議会及び地区社会福祉協議会と連携し、協働により地域福祉の向上についても検討してまいります。
 市では、誰もが住みやすい安全・安心なまちづくりを実現するために、今後も多くの市民の皆様に積極的に本市のまちづくりに関わっていただきたいと考えておりますし、まちづくりのパートナーとして期待しているところでもございます。
 最後に8つ目の『市民サービスの充実した街』のための主な施策についてでございます。
 本市では、八街の歴史や文化、産業などの紹介とともに、八街市の目指すべき将来都市像などについて、要点をまとめた「市勢要覧」と、市民生活を送る上で必要な各種手続きなどの行政情報や、医療機関・避難所などの情報を掲載した「くらしの便利帳」を作成し、市民の皆様の暮らしに役立つ情報等を提供しております。歴史や文化、観光スポット、名産品や特産品、各種イベント情報など掲載し、地域の魅力を最大限にアピールすることにより、地域住民に「わが街」の再発見や、故郷として愛着を持っていただくための情報誌として役立てています。現在、市勢要覧、くらしの便利帳ともに在庫が少なくなったこと、また、作成してから一定期間経過し、内容の修正が必要になったことなどから、平成31年度に市勢要覧とくらしの便利帳をまとめた冊子を作成し、市民の皆様に配布する予定でございます。
 以上、平成31年度の主な施策につきまして説明させていただきました。

おわりに

 平成31年度予算は、私の市長3期目のまちづくりに向けたスタートとともに、本年5月1日からは元号が変わり、新たな時代の幕開けとなる大変重要な予算編成だと認識しております。

 去年今年貫く棒の如きもの (高浜虚子)

 本年1月4日の市役所仕事始め式において、私が職員に向けた挨拶の中で紹介した句でございます。昨年まで継続し実施してきた八街市のまちづくりを、平成31年は、全庁一丸となって更に発展させていくため、全職員に対し、改めてこの句を通じて協力を訴えました。虚子は、正岡子規の門人の一人で明治から昭和にかけて活躍した私の敬愛する俳人の一人です。「去年今年」とは、行く年来る年、大晦日の午前零時を境に今年が去年になるように、この世の森羅万象は常に流動変化するものであり、一瞬といえども存在は同一性を保持することができない、不変のものはないということを現した言葉でございます。一方、「貫く棒の如きもの」とは、いかに時が流れても自分が正しいと信じた生き方、考え方は変わらないし、変える必要がないという強い決意を、虚子はこの俳句の中で示しました。
 私は8年前に市長として市政運営の舵取りをする立場となってから、市政運営に当たっての基本理念は、終始一貫して、市民の声を大切にし、市民の皆様、議員の皆様と共にまちづくりを進めていくということでございました。今年の5月には改元を迎え、新たな時代が始まることとなりますが、私はこれからも自身の信ずる「貫く棒の如きもの」により、八街市のまちづくりを進めてまいりたいと考えております。
 ここに改めまして、市民の皆様並びに議員各位の一層のご理解とご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、平成31年度の市政運営方針といたします。

広報「やちまた」平成31年1月1日号 年頭あいさつ

「笑顔あふれる ドリームシティやちまたの創生」を目指して

八街市長 北村新司

 新年おめでとうございます。
 市民の皆さま方におかれましては、平成31年の新春を晴々しい気持ちでお迎えのこととお慶び申し上げます。
 さて、私は、昨年11月の市長選挙において、引き続き八街市長として3期目の任に就くこととなりました。私は、今回の市長選挙において、「笑顔あふれるドリームシティやちまたの創世」を掲げ、市民の皆さまに「快適なまち」「子育て・教育」「健康づくり」「安全・安心」「産業の活性」の5つの政策を進めていくお約束をいたしました。
 私が考える「笑顔あふれるドリームシティやちまたの創世」とは、若い世代が将来に向けて夢を持ち、子どもからお年寄りまで、すべての市民の皆さまが健康で充実した生活を送ることで幸せを感じ、八街市に住んでいて良かったという喜びを実感していただけること、そして故郷として誇りと愛着を持てるようなまちを創っていくということでございます。
 財政状況が厳しい中、多種多様なニーズに応えられるサービス体制を維持・向上させつつ各種事業を推進していくためには、市民の方から見て納得のできる真に必要な政策、優先順位というものを見極めながら事業展開していかなければならないと考えておりますし、市民の豊かな想像力や専門性など潜在する能力を活かしながら、市民・行政それぞれが役割分担し、対等なパートナーとして協働してまちづくりを進めていく必要があります。
 これからも一人ひとりの市民の声を大切にして、丁寧なまちづくりを進めることを念頭に、引き続き、市民の皆さまと共に歩みを進めてまいります。故郷としてより大きな愛情と誇りを持てる八街市を目指して邁進する覚悟でありますので、今後ともさらなるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 新春の門出にあたり、市民の皆さま方のご多幸を心からお祈り申し上げ、新年の挨拶といたします。

3月定例会における平成30年度施政運営方針

はじめに

 私は、平成22年末に市民の皆様から信託をいただき、市政をお預かりして以来、時が経つのは早いもので、2期目の任期も残すところあとわずかとなりました。この間を顧みるとき、特に印象に強く残っているのは、東日本大震災の発生とその対応でございます。市長としてスタートしてすぐに発生した東日本大震災は、人と人とが互いに助け合い絆で結ばれることの尊さ、そして被害を最小限に食い止めるための事前の備えと、自助・共助・公助の防災意識の醸成など、その重要性を改めて痛感させられる出来事でありました。また、市政運営に目を向けますと、特に主要な施策として位置づけました、八街バイパスの整備、榎戸駅整備事業、朝陽小学校の校舎改築、各小中学校の校舎等耐震補強、新規児童クラブの開設、人間ドックの助成、ひとり暮らしの高齢者世帯への訪問制度の確立、中学校3年生までの児童医療費助成、本市特産物のトップセールス、八街駅北口市の開設、買い物弱者の支援及び商店街の振興を図るためのお買い物代行事業、農業体験ツアーの実施、八街落花生まつりの開始など、現在進行している事業を含め、市民の皆様に対して一定のサービスが提供できたのではないかと考えております。
 この間、大変厳しい財政状況ではございましたが、様々な困難を乗り越え、今日まで市長としての重責を務めることが出来ましたのも、ひとえに、私のこれまでの市政への取り組みを温かく支え続けてくださいました市民の皆様、議員の皆様、各界各方面の皆様方のご支援・ご協力の賜物と、心より感謝を申しあげる次第でございます。
 平成30年度予算は、私の2期目最後の予算編成になります。今後も引き続き、本市の基幹産業である農業を中心とした産業の活性化、人口減少に歯止めをかけるための施策として、安心して子どもを産み育てることが出来るよう子育て世代への支援強化、全国に先駆けて始めた「幼小中高連携教育」による特色ある教育活動の推進など、教育や福祉、産業といった各種施策を充実させながら、しっかり八街市の街づくりに取り組んでまいります。引き続き故郷である八街の発展と、市民の皆様の福祉向上に取り組んでまいりますので、市民の皆さま並びに議員各位におかれましては、更なるご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

市政の基本方針

 さて、我が国の社会経済情勢でございますが、政府は平成30年度における経済成長率見通しを平成29年12月に1.8パーセントと試算し、同年7月の1.4パーセントから上方修正をしました。国内では長く続いたデフレから脱却しつつあり、GDPのプラス成長や企業業績の改善、完全失業率の改善、賃金の上昇などの雇用環境の改善など、経済の好循環が生まれ景気は回復基調にあると言われております。しかし、地方に目を向けると地域間でのバラツキがあり、すべての地方まで景気回復の実感が伝わっているとは言い難い状況にあります。景気回復の効果が地方経済に波及しなければ、経済の好循環が地方において実現せず、人口減少が地域経済の縮小を呼び、さらに地域経済の縮小が人口減少を加速させるという負のスパイラルに陥るリスクが高まることになります。本市におきましても少子高齢化の進展、若者の減少、地域の賑わいの喪失など、人口減少に伴う様々な課題が山積しており、その解消のためにはまさに先を見通した対応が必要不可欠でございます。
 政府は、一億総活躍社会を実現するため、長時間労働の改善や非正規と正社員の格差是正などの働き方改革の実現に取り組んでいます。また、将来確実に訪れることとなる超高齢化社会に向けて、人生100年時代を見据え、長い人生をより充実した豊かなものとするために、教育や雇用制度、社会保障などの国の制度がどうあるべきかを「人生100年構想会議」において検討しています。本市におきましても、人口減少に加え高齢化は確実に進展しており、現在の推計では2025年に高齢者の割合が34.4パーセントまで増加し、市民の3分の1が65歳以上の高齢者となることが予測されております。このような中、国の対策や先進事例にも注視しつつ、その対応に乗り遅れないよう、将来のまちづくりの取り組みの実現に向け、一層の努力をしていかなければならないと考えております。

 過去に実施しましたまちづくりに関する市民意識調査で、今後のまちづくりの視点として市民の皆様からの要望が高かったのは、「安心して暮らせること」「交通の便利なこと」で、安心・安全、便利な住環境の整備への期待を強く感じたところでございます。このようなことから、優先して進めるべき施策として道路の体系的な整備や公共交通の充実といった道路や交通環境など、インフラの整備充実を図るとともに、併せて、次世代を担う若い世代・子育て世代が住みやすい環境、子供を生み育てやすい環境や、教育環境の整備、産業振興による雇用の確保など市民の皆様が生涯にわたって安全で安心して健やかに暮らすことができる施策をバランスよく推進していくことが重要なものと認識しております。
 残念ながら、市民の皆様からの道路整備における切実な要望はあれど、事業着手に至らないケースが多くありましたが、ここにきて多くの懸案事業が動き始めました。具体的に申しあげますと、八街バイパスの全面開通の目途がたち、国道409号朝陽小学校脇交差点改良や住野十字路交差点改良、国道126号沖入口の交差点改良など、多くの事業について進展がみられたところでございして、近い将来、市民の皆様の利便性向上に繋がるものと確信しているところでございます。また、交通対策としては、昨年10月から高齢者への外出支援策として、タクシー乗車料金の助成事業である「高齢者外出支援タクシー利用助成事業」を実施するなど、道路や交通環境の充実を図る施策をこれからも推進してまいります。
 本年も昨年と同様、本市を取り巻く状況は依然として厳しい状況にありますが、持続可能な社会の構築、個性を活かしたまちづくりに向けて、市の最上位計画である『八街市総合計画2015』をもとに、着実に各種施策を推進することによりまして、将来都市像として『ひと・まち・みどりが輝くヒューマンフィールドやちまた』の実現に向けて取り組んでまいります。

予算編成の基本的な考え方

 次に、平成30年度の予算編成にあたっての基本的な考え方を申し上げます。
 まず、本市の財政状況と収支見通しでございますが、収入では、平成30年度の市税は、個人住民税所得割や太陽光発電関連の償却資産に係る固定資産税の伸びにより若干増加を見込めるものの、企業進出など新たな税源確保に伴い税収が伸びたものではないため、今後、将来に向けて安定した税収増を期待できるものとは言い難い状況にございます。また、普通交付税におきましては、総務省が発表した平成30年度地方財政対策では、昨年に引き続きトップランナー方式の導入等により地方交付税の総額が削減されるなど、厳しい状況が続くものと思われます。
 一方、支出では、平成30年度に完了を迎える榎戸駅整備事業や、新規事業である川上小学校空調設備工事、第1庁舎耐震補強工事、児童館整備事業などのほか、平成31年度以降におきましても第2庁舎の解体とその後の活用策、市内小中学校空調設備整備や北総中央用水土地改良事業負担金の償還など、大規模事業等が予定されています。また、扶助費などの義務的経費につきましても、今後も確実に増加していくものと思われることから、経常収支比率の悪化による財政の硬直化が懸念されるなど、厳しい財政状況が続くことが予想されます。
 こうした点を踏まえまして、平成30年度の予算編成においては、時代の潮流の変化や多種多様化する市民ニーズに的確に対応した、時代にふさわしいまちづくりを推進するため、その指針となる基本計画・実施計画に基づく施策の展開を図る予算編成を行いました。
 歳入につきましては、その根幹をなす市税収入について、財源確保の面はもちろん、税負担の公平性の観点から課税客体の的確な捕捉などに努め、さらなる収納率の向上に向け、より一層、取り組みを強化してまいります。また、国・県補助金については、積極的に情報収集に努め、新たな補助金の獲得を目指すことはもちろん、その他新たな財源の創出のため、あらゆる創意工夫を行ってまいります。
 歳出におきましては、財源が限定されている厳しい財政状況に鑑みると、現在実施している事業を継続しながら、様々な事業を同時に推進していくことは困難であることから、選択と集中の観点を持って、施策や事業の優先化を図りました。具体的には、現基本計画に掲げた主要な事務事業に取り組むとともに、重点プロジェクトとして位置づけている事業等を優先的に実施することとして、必要性、効率性の観点から不断の見直しを行い、歳出削減に努めたところでございます。
 このような認識のもと、平成30年度の予算は、施策の厳選化と重点化を徹底した歳入に見合った規模の通年型予算として編成をいたしました。
今後とも、自主財源の確保や予算の効果的な配分と執行に努め、各種財政指標や市債残高などに留意しつつ、計画的な財政運営を行ってまいりたいと考えております。

平成30年度の主要事業

 それでは、平成30年度の主要事業の概要につきまして、基本構想の8つの街づくりの分野に沿って説明いたします。
 まず始めに、『便利で快適な街』のための主な施策についてでございます。
 榎戸駅整備事業についてでございますが、平成27年度に開始しましたこの事業も、完成予定まで残すところあと1年に迫りました。現在、工事は順調に進捗しており、平成30年度も、駅舎の橋上化、東西自由通路の新設、東西ロータリーの整備など、平成31年3月の完成を目途に工事を進めてまいります。
 八街バイパスにつきましては、全線開通まで残すところ国道409号から大木地先までの約500メートルとなっておりましたが、この度、交渉しておりました地権者との協議が整い、用地買収・補償のための契約を結ぶことができました。今後千葉県では、平成32年度の開通を目標に事業を進めていく予定となっております。工事完了のあかつきには、本市中心市街地にある八街十字路を中心とした車両の通行に変化をもたらし、懸案でありました市街地の慢性的な交通渋滞の緩和に、一定の効果があるものと期待しているところでございます。今後も早期に全面開通が実現するよう、千葉県に対して引き続き働きかけてまいりたいと考えております。
 国道126号沖入口交差点につきましては、国道から県道岩富山田台線へ右折する車線設置に向けた地権者との協議が順調に進捗しており、事業着手に向けて前進しているところでございます。
 国道409号朝陽小学校脇交差点改良及び住野十字路交差点改良についてでございますが、まず朝陽小学校脇交差点につきましては、本年3月の完成に向けて工事は順調に進捗しているところでございます。住野十字路交差点改良につきましては、関係地権者から協力する旨の事業同意を得ているところであり、順調に進めば平成30年度以降に調査・測量、詳細設計、用地買収を経て工事に着手し、平成33年度から平成35年度までの間に開通できるよう事業を進めていく予定となっております。もちろん、地権者の皆様の協力や県予算の確保が前提ではございますが、できるだけ早期に事業完了が迎えられるよう、今後も山本県議とともに、関係者に強く働きかけてまいりたいと考えております。これからも市民生活や産業活動を支える道路につきましては、交通需要や渋滞箇所を把握する中で、計画的な整備を進めてまいります。
 次に2つ目の『安全で安心な街』のための主な施策についてでございます。
 まず防犯体制の強化策として、市では夜間通行の安全を確保し、犯罪の起きにくいまちづくりのため、各地域に防犯灯の整備を進めているところで、現在、市内に約6千灯の防犯灯を設置しております。防犯灯につきましては、消費電力が少なく、より明るく、また耐用年数も長いLED灯を一部に導入しておりますが、防犯対策とともに省エネルギー化を図り、環境に配慮した低炭素社会を推進するため、平成30年度に全ての防犯灯をLED灯に切り替えることといたしました。なお、併せて今後におきましても、市民の皆様から要望があった必要な箇所につきましては、防犯灯の整備を進め犯罪の起きにくいまちづくりを進めてまいります。
 八街駅南口に設置いたしました防犯ボックスにつきましても、八街駅周辺一帯の安全・安心が向上し、特に子供たちや女性が安心して利用できると、市民の皆様から感謝の言葉をいただいており、実際に犯罪の低下などに繋がっているところでございます。平成30年度以降についても引き続き、事業を継続して駅周辺利用者の安全・安心を図ってまいりたいと考えております。
 防災対策の充実・強化策として、市役所庁舎の改修等につきましては、平成29年度予算で第1庁舎の耐震改修工事の設計を実施したところでございます。平成30年度予算では、この設計に基づきまして耐震補強工事、防水改修工事、外壁改修工事など庁舎の耐震化を実施し、防災拠点としての機能強化を図ってまいります。
 その他、第2庁舎の解体工事実施設計や、情報伝達に要する処理時間の短縮、特別警報等の伝達情報の充実を図るため、新型のJアラート受信機器の更新を予算計上いたしました。
 次に3つ目の『健康と思いやりにあふれる街』のための主な施策についてでございます。
 子育て支援にかかる平成30年度の主な事業でございますが、本市の長年の懸案でありました児童館が、いよいよ建設に向けて動き出すこととなりました。子どもたちに健全な遊び場を提供し、地域における子どもの余暇活動の拠点として、また、健全育成活動を行う子育て支援の拠点として利用できる施設が実現することとなります。建設予定地は、中央公園、老人福祉センターに近接した自然豊かな環境とともに、高齢者との世代間交流など、子供たちにとって魅力的な活動が出来る場所であると考えております。平成30年度予算では、設計業務、測量業務、地盤調査業務を予算計上し、平成31年度の開設に向けて準備を進めてまいります。また、実住学区における児童クラブにつきましては、現在、第一八街児童クラブ、第二八街児童クラブで合計80名を定員として運営しておりますが、小学校から児童クラブまでに距離があり交通事故等の危険が生じること、また、希望者全員を入所できるには至っていないことから、以前より保護者から場所の変更とともに施設増員の要望があったところでございます。平成30年度予算では、この要望を受けまして、実住小学校の余裕教室を活用し、定員を増やした新たな児童クラブを整備する予定でございまして、本年12月の開設を目指して準備を進めてまいります。
 病気や怪我の回復期で、家庭や集団生活での保育が困難な場合に、お子さんを専用施設で一時的にお預かりする「病後児保育事業」や、核家族化の進展等により保護者の病気等、身近に頼る人がなく預けたくとも預ける場所がない家庭を支援するため、一定期間、養育・保護を行う「子育て短期支援事業」も引き続き実施いたします。
 待機児童解消対策として、平成30年4月に開園予定の小規模保育事業所に対して、運営費の補助を新たに新年度予算に計上いたしました。小規模保育事業所の開設により、0歳児から2歳児まで、19名の定員増を図る予定でございます。
 また、健康づくりの支援策として、肝炎ウィルスの検診対象を拡大いたします。日本においてウイルス肝炎の持続感染者は、B型が110万人から140万人、C型が190万人から230万人存在すると推測されていますが、その3割の人は自分が感染していることに気づいていないと考えられています。肝炎ウイルスに感染していても自覚症状がないため、肝硬変や肝がんに進行している人が少なくありません。最近のウイルス性肝炎の治療は進歩しており、例え肝炎ウイルスに感染していても、早期に医療機関で適切な治療を受ければ、深刻な症状に進行するのを防ぐことができます。このことから、肝炎ウィルスの検診対象年齢を現在の40歳のみから、40歳以降70歳までの5歳刻みに拡大することとし、早期発見・早期治療につなげてまいります。
 次に4つ目の『豊かな自然と共生する街』のための主な施策についてでございます。
 今年度に購入したけやきの森公園についてでございますが、公園内にある欅の大木は開墾当初に植樹されたもので、八街市の開墾の歴史を残す大変貴重な文化的な財産と言えます。用地の購入に当たり、美しい自然を活かした市民の憩いの場、交流の場、健康づくりの場として、また、避難場所としての機能を併せ持つ公園施設となるよう整備する予定との説明をしたところでございます。平成30年度予算では、公園内にある欅の大木について、現状を把握し安全性を確認するとともに、生育の状態によっては必要最小限の伐採も視野に、樹木医に調査を依頼する予定でございます。併せて避難場所の整備として、防災用井戸の設置及び北側道路を拡幅して災害時に大型の消防車両等が進入できるよう整備する予定でございます。
 快適な生活環境づくりをするうえで、良質な浄水の安定供給は必要不可欠なものであり、そのためには、水道事業における経営基盤の強化が必要となります。本市の上水道事業については、敷設後、相当の期間が経過した水道管の更新事業等に多額の経費が見込まれる一方、給水人口の伸び悩みなどにより収益の増加は見込まれませんし、料金改正ができる環境にもありません。このことから、将来にわたる八街市水道事業の健全な財政運営を図るため、八街市水道事業に対する営業対策費補助を増額し、経営基盤の強化を図ってまいります。
 資源循環型社会の構築に向けて、廃棄物処理について、市民や事業者、団体などへの意識啓発に努めてまいります。ごみの減量化や資源の有効利用の推進と市民のリサイクル意識の向上を図るため、資源ゴミを適正に収集した団体等に奨励金を交付するリサイクル推進費を引き続き計上し、廃棄物の減量化等の推進など、豊かな自然と共生する環境保全施策を引き続き推進してまいります。
 道路排水施設整備といたしまして、市道5区1号線の排水整備に伴う用地購入、市道210号線の道路排水改修工事、市道文違7号線道路排水整備工事などを実施いたします。
 次に5つ目の『心の豊かさを感じる街』のための主な施策についてでございます。
 学校教育の充実についてでございますが、まず、小中学校空調設備の整備につきましてご説明いたします。平成30年度は川上小学校の空調設備の本体工事を予算計上いたしました。今後の各学校における空調設備の整備計画については、平成31年度に小学校8校の設計、平成32年度に小学校8校の工事及び中学校4校の設計、平成33年度に中学校4校の工事を実施する予定でございます。具体的な各学校の空調設備につきましては、川上小学校の空調設備が稼働した後、その検証結果を設計に反映させまして、各学校にあったよりよい空調設備としてまいりたいと考えております。空調設備の整備は、児童・生徒の健康保持はもとより、学習環境が改善されることにより、学力の底上げにも繋がるものと期待しているところでございます。
 スポーツプラザは平成4年の供用開始から既に四半世紀が過ぎ、老朽化に伴いまして施設内の各所で改修等が必要となっております。特に今回改修予定のテニスコートは地盤が弱く人工芝は傷みが激しかったことから、早急な改修が必要でありましたが、この度スポーツ振興くじの助成金を活用できることとなったことから、平成30年度予算に計上して地盤改良・人工芝の張り替えを実施いたします。また、中央公民館のエレベーターにつきましても、老朽化に伴いまして改修することとし、利用者の安全を確保いたします。
 なお、中央公民館、郷土資料館は、経年により老朽化が著しいことから、利用者の利便性の向上を図るため、施設の改修や建設に向けた調査業務を計上しました。
 先に千葉県教育委員会の内藤教育長にお会いした際、八街市立図書館のジュニア司書等の活動についての発言がございました。八街市で実施しているジュニア司書マイスター制度は、図書館で司書としての知識や技術を学びながら、読書の面白さや素晴らしさを広める読書リーダーになるよう育成するとともに、本を身近なものとして子供たちと繋ぐ大変すばらしい取り組みで、今後、八街市をモデルケースとして県内に広めていきたいとの高い評価をいただいたところでございます。
 今後も学校教育、社会教育による様々な活動を通じて、子供たちの豊かな心を育む教育を進めてまいります。
 次に6つ目の『活気に満ちあふれた街』のための主な施策についてでございます。
 地域の賑わいを取り戻すためには、人口減少対策とともに、農・商・工業のバランスのとれた産業の活性化が必要不可欠でございます。地域資源を活かした産業振興策として実施しております八街市農業体験ツアーにつきましては、八街市のPR効果も大きく好評を得ていることから、引き続き平成30年度においても実施いたします。また、昨年から開催しました「やちまた落花生まつり」につきましては、既にご案内のとおり、市内外から多くの来場者をお迎えし、落花生や新鮮野菜の販売など大変好評を博した八街市の新たなイベントとなりました。平成30年度は昨年の経験を踏まえ、さらに予算を拡充して内容の充実を図ってまいります。
 先に県庁を訪ねた折、森田知事から、八街産生姜を利用した「八街生姜ジンジャーエール」につきまして、県産品を活用した製品の成功例として、高い評価をいただいたところであり、今後、県においてもまた知事本人も八街生姜ジンジャーエールを千葉県の名品として積極的にPRしていくとの言葉を頂戴いたしました。八街生姜ジンジャーエールは、産経新聞社等が主催する「ふるさと名品オブ・ザ・イヤー、まちの逸品」部門賞において優良賞を、そして「食のちばの逸品を発掘2018」において金賞を獲得するなど、大変高い評価を受けており、皆様すでにご承知のとおり、販売も大変好調と伺っております。
 また、昨年、郵便局のふるさと小包で「八街産 千葉半立落花生」が人気第3位となるなど、大変、多くの申込みをいただき販売したとのことでございます。過去には落花生を生産しても売れず倉庫に山積みし、作付けを辞める農家もおりましたが、現在、八街産落花生は供給が需要に追いつかず、高値で取引されていることを考えると、農業を生業とし、かつて心血を注ぎ農業に従事していた者として感慨深いものがあると同時に隔世の感を覚えます。落花生が八街市の特産品として認知度を深め人気を博しているのは、ひとえに生産者・加工業者や商工会議所などの関係団体と行政が協力してPR活動に努力した賜物であると思いますし、手前味噌になりますが、私が安倍総理などに継続して贈呈するなどの地道な活動もその一端にあるのではないかと考えております。実際、安倍総理に贈呈していることがメディアで取り上げられたことにより、八街産落花生を知って「八街の落花生がそんなに美味しいなら、是非試してみたい」と言葉をかけられたこともございます。また、千葉県が開発した落花生の新品種「千葉P114号」がいよいよ今年、新愛称の命名とともに市場デビューいたします。今後も様々な活動を通じて、八街産農産物を含めた八街市のPRに努め、本市の活性化に取り組んでまいりたいと考えております。
 次に7つ目の『市民とともにつくる街』のための主な施策についてでございます。
 今日、本市を取り巻く環境は、人口減少、少子・高齢化や厳しい財政状況等大きく変化しており、行政だけで今後のまちづくりを進めていくのは、極めて難しくなっています。一方で、地域の課題解決を行政だけに任せるのではなく、自ら進んで取り組もうとする市民や団体等が増えています。地域課題や多様化する市民ニーズに的確に対応していくには、市民の豊かな想像力、迅速性・柔軟性・専門性などの特性を活かしながら、市民・行政それぞれが役割分担し、新たな市民参画のまちづくりのスタイルを創り出し、対等なパートナーとして協働していく必要があります。このようなことから、本市では一層の市民協働を進めていくため、本年度から市民協働推進課を新設して、市民協働によるまちづくりの様々な取り組みを進めているところでございます。現在、市民の皆様に公園サポーターや公民館サポーターとして、施設の維持管理等にご協力いただいており、この3月には、榎戸駅整備後に駅周辺を地域の拠点として活性化していくため、地域の方々が、自分たちで何が出来るのかを考えていただくために地元説明会を開催する予定となっております。さらに今年度、区長の皆さん自らの発案で、より多くの市民の方にまちづくりに参加いただくための方策や、地域の問題などの情報交換をする場を設け、意見交換会を継続的に行っていると聞いております。今後も区長の皆さんには積極的に本市まちづくりに関わっていただきたいと考えておりますし、まちづくりのパートナーとして期待しているところでもございます。
 なお、平成30年度予算では、地域活動の拠点として、文違ニュータウン集会場建て替えに対する助成を行うため予算を計上いたしました。今後も市民協働によるまちづくりの様々な取り組みを積極的に進めてまいります。
 最後に8つ目の『市民サービスの充実した街』のための主な施策についてでございます。
 平成30年度の新規事業として、インターネット上で八街市議会の議会中継・録画映像を配信するために、映像機器整備事業を計上いたしました。これは、以前から議員の皆様から強い要望があったことでございますが、市議会の活動をより多くの市民に周知し、開かれた議会を実現するために実施するものでございます。
 戸籍届出時間外受付業務についてでございますが、戸籍等の届出は、一日違うだけで待婚期間や嫡出非嫡出に影響する場合があるため、休日・夜間にかかわらず、いつでも受領するよう国の通達で定められております。現在、本市でも24時間体制で受領可能となっておりますが、市役所に宿直職員や守衛を置いていない現状から、市民等から届出の連絡があった都度、職員が戸籍等を預かるなど、事故防止や書類管理の面から体制が十分とはいえない状況にあります。平成30年度予算では、市民サービスをより一層充実させるとともに、職員負担の軽減を図るため、夜間等の戸籍等の受付を委託するための予算計上いたしました。また併せて、市民課窓口でのパスポートの発行及び交付事務につきましても、平成31年1月の開始を目途に準備を進めてまいります。
 自動電話催告システムについてでございますが、電話による催告は未納者へ納付を促す有効な手段ではあるものの、大量の未納者への架電には多数の人員が必要となり、人的コストがネックとなります。今回予算計上した自動電話催告システムは、登録した未納者リストに従って自動的に電話を発信し、相手が電話に出ると自動音声で催告を行なうことから、低コストで大量の未納者への催告が可能となります。未納者のなかには、入金忘れやたまたま残高が不足したことによる引き落し不能、納付書の紛失など、「ついうっかり」によるものが散見されることから、早期に電話催告することで、比較的容易に支払に応じていただけるものと考えております。税金の納め忘れなどの未納者に対し、早期に納税催告を行い、納税の勧奨と収納率の向上を図るため、自動電話催告システムを導入いたします。市民の皆様が簡単に口座振替に移行できるよう、国保税につきましてペイジー口座振替受付サービスも開始いたします。
 以上、平成30年度の主な施策につきまして説明させていただきました。

おわりに

 先にも触れましたとおり平成30年度予算は、私の2期目の任期最後の予算編成になります。私にとって一つの区切りではあるものの、八街市のまちづくりに終わりはございませんし、立ち止まることも許されません。これからも次の世代によりよい八街市を引き継ぐため、八街市総合計画等を基に、未来に向けたまちづくりを進めていかなければなりません。残された市長としての任期はわずかでございますが、今まで市民の皆様にお約束したまちづくりにつきまして、その実現を図るため全身全霊を傾けて努力してまいりたいと考えております。
 私は市政運営の責任者として、決断力の重要性は充分認識しておりますが、一方で、多くの皆様の声を謙虚に受け止めること、そして、決断にあたり誠意を尽くして説明することが重要であると考えております。中国の儒家である孟子の言葉に「至誠にして動かざる者は未だ之れ有らざるなり」という言葉があります。この意味は、誠の心を尽くせば感動しない人などいない、誠を尽くせば人は必ず心動かされるということでございます。私は市長として、この言葉を常に自分の心内に留め置いて、自らの戒めや励ましとして、今後も市政に当たってまいりたいと考えております。
 以上、市政運営に関する私の所信の一端につきまして、ご説明させていただきました。ここに改めまして、市民の皆様並びに議員各位の一層のご理解とご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、平成30年度の施政運営方針といたします。

広報「やちまた」平成30年1月1日号 年頭あいさつ

「活力と希望にあふれ、誰もが住んでいて良かったと思える八街」を目指して

八街市長 北村新司

 新年おめでとうございます。
 市民の皆さまにおかれましては、輝かしい初春をお迎えのこととお慶び申し上げます。
 また、平素より市政にご理解とご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。
 昨年を振り返りますと、八街市総合計画に掲げる8つのまちづくりの取り組みとして、八街バイパスの一部開通、国道409号朝陽小学校脇の交差点改良、榎戸駅整備事業の進展、八街駅南口への防犯ボックスの開設、けやきの森公園用地の購入、病後児保育事業の開始、子育て短期支援事業の開始、小規模保育事業所の開設支援、地域包括支援センターの増設、脳ドッグ受診時における費用の一部助成、高齢者外出支援タクシー利用助成事業の開始など、住みよい街づくりのための諸施策を着実に進展させることができました。今後も引き続き、継続中の重点事業に取り組みながら、国道126号沖入口交差点や住野十字路交差点改良事業、児童館の設置などハード面における住環境の整備はもちろん、基幹産業である農業を中心とした産業の活性化、安心して子どもを産み育てることができるよう子育て世代への支援強化、全国に先駆けて始めた「幼小中高連携教育」による特色ある教育活動の推進など、教育や福祉、産業といった各種施策をバランスよく充実させながら、引き続きしっかり八街市の街づくりに取り組んでまいります。
 特に、産業振興策として昨年から開始しました「やちまた落花生まつり2017」では、大変多くの来場者をお迎えし、盛会裏に終了することができました。今後も産業まつりと同様に継続して開催することによりまして、農商工業の産業全体の活性化を図ってまいりたいと考えております。
 これからも市民の皆さまが、ふるさと八街に、より大きな愛情と誇りを持てる「活力と希望にあふれ、誰もが住んでいて良かったと思える八街」を目指して、邁進する覚悟であります。
 今後とも、さらなるご理解とご協力をお願い申し上げます。

 結びに、本年も市民の皆さまにとりまして、ご健勝で充実した一年となりますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。

3月定例会における平成29年度施政運営方針

はじめに

 本日、3月定例会の開会にあたり、議員の皆様におかれましては、公私ともにご多用のところご出席いただき、誠にありがとうございます。
 本定例会に提出させていただきました議案の説明に入ります前に、平成29年度の市政運営に臨む所信の一端を申し述べさせていただくとともに、平成29年度予算編成の基本的な考え方について、ご説明させていただきます。
 私は、市長就任以来これまで、私たちの故郷である八街の発展と、市民の皆様の福祉向上などに取り組むとともに、山積された行政課題解決に向け、様々な事業に取り組んでまいりました。
 我が国の人口は、今後、急速に減少することが予測されているところであり、本市におきましても少子高齢化の進展、若者の減少、地域の賑わいの喪失など、まさに先を見通した対応が必要不可欠であると考えております。そのためにも全身全霊を傾け、定住促進などに向けた取り組みを推進し、本市が目指す持続可能な社会の構築や、個性を活かしたまちづくりの取り組みの実現に向け、邁進してまいりたいと思っております。

 平成29年度は、私が市長に就任し7年目を迎え、さらに八街市が誕生して、25周年を迎える年でもございます。
 今後も市民の皆さまから、活力と希望にあふれ、誰もがこの街に生まれてよかった、住んでよかったと実感していただけるようなまちづくりに全力で取り組んでまいる所存であります。
 市民の皆さま並びに議員各位におかれましては、更なるご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

市政の基本方針

 さて、長引くデフレからの脱却と経済再生を最重要課題とした政府の取り組みにより、最近の調査では、雇用環境の改善や設備投資の持ち直しの動きがみられるものの、国内経済の回復基調は弱く、この背景には、中国経済の減速やアメリカの保護主義的な通商政策に対する懸念など、世界経済における不安定要因とともに、国内の人口減少・少子高齢化といった複合的な問題に起因する、将来に対する国民の不安が原因と考えられております。

 一方、地方においては、近年、東京の一極集中と地方の人口減少を食い止めるため、各自治体が、わがまちの地域の強みを生かしながら効果的な施策を展開し、多くの人々から住んでみたいまちとして選ばれ、成長を続けられるよう努力しております。
八街市の人口は、高度経済成長期以降右肩上がりで増加してきましたが、国勢調査では、平成17年をピークに減少に転じ、現状においても減少傾向で推移しております。加えて高齢化の進展も著しく、現在の高齢化率は26.4%と過去最高を記録し、今後もますます少子高齢化が進んでいくものと思われます。
 このため本市では、人口の減少抑制・安定化ならびに持続可能な社会の構築、個性を活かしたまちづくりに向けて、最上位計画であります『八街市総合計画2015』におきまして、人口減少・少子高齢化に対応したまちづくりを主要課題と位置付けております。その対策といたしまして、快適な生活環境の整備、雇用の創出、子育て環境の充実、特色ある教育の推進、地域経済の活性化、わがまちの強みを活かした魅力発信などを重点施策として取り組んでまいります。

 私は、かねてから様々な機会を捉えて、地域連携、広域連携の必要性を訴えてまいりました。地域の活性化、地域経済力の強化には、自治体の枠組みを超えた連携が必要不可欠で、そのためには印旛郡市の広域連携や隣接市町との協力が重要であると考えております。昨年、広域連携の一環として、八街市、富里市、酒々井町が連携して酒々井インターチェンジ周辺の活性化を進めるための協議会を立ち上げました。酒々井プレミアム・アウトレットでは、約2千人の雇用が創出され、この中には八街市民の皆様も多く含まれております。今後、酒々井インターチェンジを中心に、さらにその波及効果を高めるために、効果的な交通アクセスの検討など、その活動を進めてまいります。

 また、先に開催されました印旛郡市広域市町村圏事務組合の首長会では、管内自治体の行政区域を越えた連携について議論し、多くの可能性がある中で、まずは各市町の魅力を生かし地域を繋ぐ「観光施策」と、災害時に物資だけではなく人や情報も含めた相互支援のための「災害時の基本協定」を検討していくことといたしました。
さらに、ご案内のとおり民間企業ではありますが、本市小谷流地区に「小谷流の里 ドギーズアイランド」がプレオープンし、国内最大級の天然芝を敷き詰めたドッグランなど、愛犬同伴で遊びくつろぐ憩いの施設として、すでに年間来場者数は10万人を超すほどの人気を博しております。観光資源の少ない本市にとりまして、「小谷流の里 ドギーズアイランド」は、今後の本市観光の振興を図る上で、大変重要な施設となるものと考えております。
 今後も市の基本計画・実施計画に基づき、着実に各種施策に取り組むとともに、広域連携、民間活力の活用により、将来都市像として『ひと・まち・みどりが輝くヒューマンフィールドやちまた』の実現に向けて取り組んでまいりたいと考えております。

予算編成の基本的な考え方

 次に、平成29年度の予算編成にあたっての基本的な考え方を申し上げます。

 本市の財政状況は、中長期的には生産年齢人口の減少に伴い、税収や地方交付税の減少が見込まれることに加え、高齢化の進展に伴う社会保障費の増加など、一層厳しい財政運営が予測されます。
このため、今回の当初予算編成では、引き続き非常に厳しい財政状況にあるとの認識のもと、施策の厳選化と重点化を徹底し、歳入に見合った通年型の予算として編成いたしました。

 まず、歳入においては、財源の積極的な確保として、税負担の公平性の観点から市税の課税客体の的確な捕捉や債権確保に努め、一層の収納率向上に取り組むこと、また国及び県補助金の確保や市有財産の有効活用に努め、新たな財源の創出・確保に取り組むことといたしました。歳入の主なもののうち、市税では、新築家屋及び太陽光発電関連の固定資産税の増額などを見込み、前年度当初予算と比較して2.4パーセント増の72億557万4千円といたしました。地方交付税については、総務省の地方財政対策において、総枠が減額されていること、また、個別項目ごとの算定等を考慮し、前年度当初予算と比較して4.5パーセント減の36億円といたしました。

 次に歳出にあっては、徹底した経費の削減に努める一方で、現在実施している重点プロジェクトを継続しつつ、選択と集中の観点をもって、基本計画・実施計画に基づく施策を推進するとともに、行財政改革推進本部で決定した事項のうち、平成29年度当初予算に反映すべきものについてはこれを反映し、市民サービスの維持向上に留意した予算案といたしました。
 なお、平成28年度に実施いたしました職員の地域手当1.5%の削減につきましては、平成29年度予算では減額は行わないことといたしました。

 歳出の主なものとして人件費では、42億480万9千円を計上いたしました。扶助費につきましては、障害者自立支援給付事業等の増額により51億6千89万6千円を計上いたしました。また、繰出金につきましては、国民健康保険特別会計をはじめ各会計への繰出金として20億9千284万9千円を計上し、歳入歳出予算の総額を前年度と比較して2.4パーセント増の203億7千万円といたしました。今後とも、自主財源の確保や予算の効果的な配分と執行に努め、各種財政指標や市債残高などに留意しつつ、計画的な財政運営を行ってまいりたいと考えております。

平成29年度の主要事業

 それでは、平成29年度の主要事業の概要につきまして、基本構想の8つの街づくりの分野に沿って説明いたします。
まず始めに、『便利で快適な街』のための主な施策についてでございます。
 本市の八街駅につぐ核として、榎戸駅整備事業を昨年度から開始いたしました。駅舎の橋上化、東西自由通路の新設、東西ロータリーの整備など、平成31年3月の完成を目途に工事を進めてまいります。榎戸駅が完成することにより駅利用者や周辺住民の方々など、誰もが利用しやすい施設として整備されることにより、高齢者や障害のある方にも利用しやすいバリアフリー施設として生まれ変わることとなっています。
 また、八街バイパスにつきましては、国道409号から八街市中央公民館前付近までが、暫定供用ではあるものの来る3月22日に開通する予定となっており、全線開通まで残すところ国道409号から大木地先までの約500メートルになりました。この残り区間につきましても早期に全面開通が実現するよう、千葉県に対して引き続き働きかけてまいりたいと考えております。

 朝陽小学校前の交差点につきましては、平成28年度に改良に必要な用地取得が終了する予定で、平成29年度ではいよいよ道路拡張を伴う交差点改良工事に着手する予定でございます。現在の押しボタン式信号機から時差式信号機に変更することにより、児童の安全確保はもちろん、国道409号の交通量が多く、市道からなかなか国道に合流することができずに、車両の渋滞が発生しやすい現状が改善されることとなりますので、通行車両の利便性等に大きく寄与するものと考えております。
 このほかにも道路整備事業費・道路排水施設整備事業費として、市内道路の改良、舗装修繕、排水工事などを進めることにより、歩行者や通行車両の安全確保等に努めてまいります。

 次に2つ目の『安全で安心な街』のための主な施策についてでございます。
 まず防犯体制の強化策として、八街駅南口に設置予定の防犯ボックスにつきましては、平成28年度に施設の設置に係る予算をご承認いただいたところでございまして、現在、平成29年4月の開設に向けて準備を進めているところでございます。駅南口への防犯ボックス開設によりまして、駅北側にある交番と連携を図ることにより、八街駅周辺一帯の一層の安全・安心の向上が図れるものと期待をしているところでございます。
 防災対策の充実・強化策として、市役所庁舎の改修等につきましては、すでに議会において説明したところでございますが、平成29年度予算では、第1庁舎の耐震改修工事の設計と、第2庁舎の教育委員会の事務室移転に係る予算を計上いたしました。近い将来発生が懸念されている首都直下型地震等に対応するため、庁舎の耐震化を実施し、防災拠点としての機能強化を図ってまいります。

 また、災害対策基本法に基づく国の防災対策に関する基本計画である防災基本計画等が修正されたことを踏まえて、本市の地域防災計画を見直す必要が生じたことから、平成29年度予算に地域防災計画修正に係る経費を計上いたしました。
 先にも触れましたが、地域の防災は広域による連携も大変重要であると考えております。具体的な検討はこれからでありますが、引き続き広域連携も視野に入れて、安全で安心な街づくりを進めてまいります。

 次に3つ目の『健康と思いやりにあふれる街』のための主な施策についてでございます。
 子育て支援にかかる平成29年度の新規事業として、病気の回復期で保育所などに通うことができず、また保護者の仕事の都合等で家庭での保育が困難な場合に、お子さんを専用施設で一時的にお預かりする「病後児保育事業」や、核家族化の進展等により保護者の病気等、身近に頼る人がなく預けたくとも預ける場所がない家庭を支援するため、一定期間、養育・保護を行う「子育て短期支援事業」実施することといたしました。

 待機児童解消対策として、平成29年度に開園予定の小規模保育事業所の施設整備に対して、経費の一部を補助することにより、子育て支援環境の充実を図ってまいります。小規模保育事業所の開設により、0歳児から2歳児まで、19名の待機児童が解消される予定でございます。

 現在、地域に暮らす人たちの介護予防や日々の暮らしを様々な側面からサポートする地域包括支援センターを1か所、市役所内に設置・運営しています。高齢者の暮らしを地域でサポートするための拠点として、介護だけでなく福祉、健康、医療など様々な分野から総合的に高齢者とその家族を支える機関として、大変重要な役割を果たしておりますが、平成29年度は南部地域にも地域包括支援センターを開設し、南部地域の皆様のより身近な窓口として高齢者の相談対応等を行い、高齢者支援体制の充実を図る予定でございます。

 また、健康づくりの支援策として、国民健康保険に加入されている市民の皆様の負担軽減を図るため、脳ドック受診時における費用の一部助成を新規に開始いたします。

 次に4つ目の『豊かな自然と共生する街』のための主な施策についてでございます。
 住環境の整備として、平成29年度では、将来にわたる市営住宅の適正な維持管理を目指し、対処療法的な保全・修繕ではなく、予防保全的な管理や改善の実施等長期的な維持保全活動を行うことにより、安全で快適な住環境を確保し、長寿命化による更新コストの削減につなげるため、市営住宅長寿命化計画の策定を予算計上いたしました。
 また、将来にわたる八街市水道事業の健全な財政運営を目的に営業対策費補助を大幅に拡充することにより、経営基盤の強化を図ることといたしました。

 資源循環型社会の構築に向けて、ごみの減量化や資源の有効利用の推進と市民のリサイクル意識の向上を図るため、資源ゴミを適正に収集した団体等に奨励金を交付するリサイクル推進費を引き続き計上し、廃棄物の減量化等を推進してまいります。地球温暖化防止、生物多様性保存等に効果の高い営農活動に取り組む農業者に対して支援し、農業が本来有する自然環境機能を維持・増進を図るための環境保全型農業直接支援対策事業費につきましても、引き続き予算計上いたしました。上砂地区の流末排水路の整備を進め、排水機能の向上を図ることにより農地等の環境保全も進めてまいります。このほか公共下水道の普及や小型合併処理浄化槽の普及による公共用水域の水質汚濁防止、不法投棄の防止に向けた環境づくりなど、豊かな自然と共生する環境保全施策を引き続き推進してまいります。

 次に5つ目の『心の豊かさを感じる街』のための主な施策についてでございます。
 学校教育の充実についてでございますが、今日、タブレット端末を教育現場に導入する教育機関が急速に増えてきています。本市におけるICT教育には、従来、コンピューター室に備えおかれたデスクトップ型パソコンで授業を行ってきましたが、パソコンの更新時期を迎えたことにより、ICTの特徴をより活かした学習を可能とするため、機能的に優れ軽量で持ち運びも可能なタブレット端末に更新し、児童・生徒の教育環境の充実を図ってまいります。
 平成29年度は市内小中学校13校のうち7校を更新し、残り6校につきましては、既存パソコンの更新時期を勘案し、同様にタブレット端末に移行できるよう検討してまいりたいと考えております。

 八街市の学力は県内平均を下回っており、学力の底上げは本市義務教育における非常に重要な課題となっております。そこで、中学1、2年生を対象として、学校や学年全体の学力の底上げを図るという観点から、今までの学習のつまづき点をなくす復習重点型の学力テストを導入するための予算を計上いたしました。

 また、私の公約の重点項目の一つである市内小中学校の空調設備の整備でございますが、平成29年度から2か年をかけて川上小学校にエアコンを導入するため、新年度予算では設置工事に係る設計業務を計上いたしました。今後も順次、各小中学校にエアコンを導入し、学習環境の整備を進めることによりまして、学校生活やスポーツを通じて豊かな心を育む教育を進めてまいります。

 次に6つ目の『活気に満ちあふれた街』のための主な施策についてでございます。
 先ほども触れましたとおり、地域の賑わいを取り戻すためには、本市の喫緊の課題であります人口減少対策とともに、農・商・工業のバランスのとれた産業の活性化と雇用対策が必要不可欠でございます。地域資源を活かした産業振興策として、平成27年度から開始し、大変好評を博した八街市農業体験ツアー事業につきましては、八街市のPR効果も大きいことから、引き続き平成29年度においても実施してまいります。

 農業に興味のある都市部の方を対象とした、本市の農業を実際に体験してもらう農業体験インターンシップ事業については、千葉大学園芸学部との連携など、平成29年度では、さらに対象範囲を拡大して実施したいと考えております。これは千葉大学の学生が、単位を取得できるカリキュラムの一つとして、インターンシップ事業を取り入れてもらうことにより、本市農業を知ってもらうための機会づくりになることを期待するものであり、今後、千葉大学側と協定締結に向け、準備をしてまいります。さらに、市民の雇用対策や税収増につなげるため、広域連携の一環として引き続き酒々井インター周辺活性化協議会において周辺活性化対策を検討いくほか、企業の市内誘致の促進につきましても、未だ実現には至っておりませんが、今後、積極的に働きかけをしてまいりたいと考えております。

 観光対策では、平成29年度は商工課を観光商工課に名称変更し、八街市の観光振興に一層努めてまいります。
 このほか、農業後継者対策事業費、商店街振興事業費、商工業振興費につきましても、引き続き新年度予算に計上し、各産業の振興を図ってまいります。

 次に7つ目の『市民とともにつくる街』のための主な施策についてでございます。
 市民社会の成熟化に伴い、行政に頼るだけでなく、自分たちのまちは自分たちでつくっていこうという市民意識が高まってきています。
 また、地方分権の流れにより、行政には地域特性を活かした施策を展開し、その中では、市民と一緒にまちづくりに取り組んでいく、新しい形の行政運営が求められています。社会状況の変化などから、これからのまちづくりは、市民個人や行政だけでなく、多様な担い手が協働しながら、みんなで力を合わせて行っていく必要があります。

 このようなことから、本市では一層の市民協働を進めていくため、平成29年度に(仮称)市民協働推進課を設置して、市民協働によるまちづくりの様々な取り組みを積極的に進めてまいります。平成29年度予算では、市民協働についてわかりやすく説明したパンフレットを作成し、市民協働について一層の周知をしつつ、市民の皆様の理解を深めてまいります。また、ふるさと応援寄附金につきましても、今後、さらに八街市特産品のPRを兼ねて、多くの方から八街市のまちづくりを応援していただけるよう一層の努力をしてまいります。

 最後に8つ目の『市民サービスの充実した街』のための主な施策についてでございます。
 平成29年度の新規事業として、八街市公式ホームページのリニューアルを行うための予算を計上いたしました。本市のホームページにつきましては、議会や市民の皆様からもっと見やすく使いやすいホームページにしてほしいとの要望を受けております。昨年4月に施行された障害者差別解消法等においても、高齢者や障害者を含むすべてのウェブ利用者に配慮した環境の整備を求められているところでもあることから、平成29年度中に市ホームページのサイト構造の見直しなど、リニューアルに向けた作業を実施いたします。

 また、広報やちまたにつきましては、主に新聞折込により各ご家庭に配布しているところでございますが、ご案内のとおり、新聞未購読世帯への対策は、本市における懸案となっておりました。議会において様々なご意見を頂戴しているところでございますが、広報やちまたを新聞折り込みで配布できない家庭に対する対策として、スマートフォンの専用アプリを使用して閲覧できる広報やちまたの電子配信の予算を計上しました。これによりまして広報やちまたや議会だよりなど、市政情報を幅広く周知することが可能となることから、市民と行政が正確な情報を共有できるようになるものと期待しているところでございます。

 以上、平成29年度の主な施策につきまして説明させていただきました。
 先にも触れましたとおり、平成29年は本市の市制施行25周年にあたります。
 市制施行以降、市の最上位計画である八街市総合計画等を基に八街市のまちづくりを進めてまいりましたが、四半世紀が過ぎた現在、残念ながら市民の皆様から充分満足いただけるだけのまちづくりができたとは考えておりません。
 しかし、私は市長として、不十分な点は認識しつつ、今後、将来に向けてどうしたら市民の満足度を上げていけるのか、そのためには何が必要で、八街市を次の世代に引き継ぐため何を優先していくのか、限られた予算の中での困難な選択ではございますが、将来を見据えたまちづくりは、私たち今の市政を預かる者の責務でもあると考えております。今から10年、20年先の八街市のために今から種をまき、着実に前進させていかなければならないと考えております。
以上、市政運営に関する私の所信の一端につきまして、ご説明させていただきました。ここに改めまして、市民の皆様並びに議員各位の一層のご理解とご支援を賜りますよう、心からお願い申し上げまして、平成29年度の市政の運営方針といたします。

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