八街市は、東京都心から50km圏内、新東京国際空港へは10kmという恵まれた立地条件にある緑豊かな自然と住宅地が調和した中核的都市です。近年、人口増加率は鈍化しましたが、それでも人口は年々増加し、現在、77,000人を超えております。
 この恵まれた立地条件により、八街市は今後も大きく発展する都市であり、未来は無限大だと思います。
 本市では、現在、八街駅北側地区土地区画整理事業とともに駅の南北を結ぶ自由通路の新設と駅舎橋上化の工事を行っております。これは、さかのぼること明治30年鉄道開通以来、八街駅を中心に農産物の集散拠点として発展を続けてきた本市にとって鉄道で分断された南北を自由に行き来できる自由通路の建設あるいは、北側地区の未利用地の開発はまさに、永年の念願でありました。また、これらの都市基盤整備とともに通勤通学時間帯の快速電車の増発に向け、現在、佐倉発の快速電車を成東発にすべく、関係市町とJR千葉支社との間で協議をしているところであります。これらの実現により、駅周辺の活性化と駅利用者の利便は格段に向上するものと考えております。次に本市のもう一つの駅、榎戸駅の整備ですが、榎戸駅周辺には、大規模な宅地開発により泉台、みどり台という大きな団地があり、この二つの団地の住民だけでも2’600人以上の方々が居住しております。また、小・中学校および県立八街高等学校も駅に近く、年々、榎戸駅周辺の人口は増えており、駅利用者も増加している状況です。
 これに伴い、駅施設の整備に対する要望も増えてきておりますが、平成14年度、ホームの上屋の設置については見通しがつきました。今後は、駅トイレの改修、北口の開設、将来的には橋上駅を目指し、八街市の副次核としての整備を推進してまいります。
 近年、特に市内の慢性的交通渋滞が目立っておりますが、これは、本市の人口増加と近隣市町における開発などによる宅地化により、通過交通の増加に対応した本市の交通網整備の遅れが原因と考えられます。そこで本市では、平成6年度から八街バイパス事業に取り組み、市街地への通過交通の流入を防ぐ交通網の整備に着手しております。現在、用地買収も地権者の皆さんのご協力により順調に進んでおりますので、早期の完成に向けより一層の努力をしてまいりますとともに、幹線道路の交差点改良に取り組み、右折車線の設置などにより交通渋滞の解消と交通事故の防止に努めてまいります。また、犯罪の発生件数も増えており、榎戸交番や吉倉交番の設置と併せて警察官の増員を図りながら本市に警察署の設置を要望をしてまいりましたが、市民が安全に生活できるまちづくりのためには、八街警察署の設置は必要不可欠であり、早期設置に向けより一層の努力をしてまいります。
 八街市の将来を担う子どもたちの教育環境につきましても、施設の老朽化に伴う建て替えによりプレハブ校舎の解消や大規模校の分離新設校の建設をはじめ、IT社会に対応するための教育施設の充実や引きこもり、いじめ、不登校問題に対応するため、全中学校にスクールカウンセラーを配置し、心のケアに努めるとともに幼・小・中・高連携教育を図りながら学校、家庭、地域が一体となった地域づくりを推進し、子どもたちが夢や希望をもち、たくましく生きる心豊かな人間形成を育成してまいります。
 また、現在市内に4カ所あります児童クラブを今後は、未設置学区に1カ所ずつ計画的に設置し、児童が安心して過ごせる環境づくりと働く親たちの支援をしてまいります。
 福祉施策につきましても、平成12年度から介護保険制度が導入され、要介護者および要支援者がその有する能力に応じて、自立した日常生活を営むために必要な介護サービスを行っておりますが、要介護などと認定されなかった高齢者の方などに対しましては、ホームヘルプサービス事業やデイサービス事業などの在宅福祉サービスの提供を実施し、健康でいきいきと安心して暮らせるまちづくりを目指し各種サービスの充実を図っております。また、高齢者の方の自立を促し、自主的活動の助長や社会参加を促進するため、老人クラブの育成、シルバー人材センターの活用、世代間交流や学習機会の拡充などに取り組んでおります。
 環境整備では、年々増加するごみ処理問題や焼却による環境汚染問題に対処するため、平成14年12月から日量125トンの処理能力を有する新クリーンセンターの本格稼働を開始いたしました。この施設は灰溶融炉を備え、ばいじん量や硫黄酸化物、ダイオキシン類などの排ガス基準を国の定める基準より厳しい自主基準値を設けており、稼働後の試験においても自主基準値を大きく下回る結果が得られました。このことにより、清潔で安心したごみ処理と次世代社会を見据えた環境保全に努めてまいりますとともに、市民の皆さんの協力のもと、ごみの減量化や分別収集の徹底および資源の再資源化に努めてまいります。
 本市の基幹産業である農業につきましては、比較的規模の大きな都市近郊型農業で農業粗生産額は銚子市に次いで県下第2位となっております。主な農作物としては「にんじん」「さといも」「落花生」「すいか」「だいこん」などの野菜であり、主に首都圏への食糧供給基地としての役割を担っております。しかし、農産物の輸入自由化や農業後継者不足による農業従事者の高齢化が進行するなど農業経営の環境は厳しさを増しております。このような情勢を踏まえて、農地の流動化および集積、生産基盤の整備、農業機械の有効利用や農作業の受委託を積極的に推進し、農業後継者の育成を図るとともに消費者ニーズをとらえた安全で高品質の農産物を提供することにより安定的な農業経営を目指してまいります。
 今後もさまざまな施策の展開により安全でゆとりとうるおいのある生活環境を図り、いつまでも住み続けることを願う人間的なふれあいに満ちたまちづくり「21世紀のヒューマンフィールドやちまた」を目指してまいりますので、皆さまのより一層のご理解とご協力をお願い申し上げます。
市長 長谷川健一
S10.12.6生。
平成6年12月11日市長就任 現在4期目

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